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エネクス Research Memo(1):2018年3月期第1四半期は極めて順調な決算。中期経営計画の施策も順調に進捗

2017/9/26 15:11 FISCO
*15:11JST エネクス Research Memo(1):2018年3月期第1四半期は極めて順調な決算。中期経営計画の施策も順調に進捗 ■要約 伊藤忠エネクス<8133>は伊藤忠<8001>グループ内でエネルギー分野の中核を担うエネルギー商社。産業向けから最終消費者向けまで、石油製品、LPガスを中心に幅広い事業を展開してきた。近年は電力の販売でも存在感を増している。 1. 2018年3月期第1四半期は過去最高を更新して着地し、順調な進捗を示す 同社の2018年3月期第1四半期決算は、売上高245,395百万円(前年同期比10.5%増)、営業活動に係る利益4,664百万円(同100.4%増)と増収・大幅増益で着地した。燃料油市況が全般に安定的に推移するなか、過去からの経営効率化努力が奏功して生活エネルギー・流通部門(旧カーライフ部門)の損益が大きく改善したほか、電力・ユーティリティ部門、ホームライフ部門も順調に利益を伸ばした。売上総利益以下の各利益項目は第1四半期としての過去最高を更新した。 2. 2ヶ年中期経営計画『Moving 2018』に取り組み中。将来への布石も着実に実施 2018年3月期と2019年3月期の2ヶ年中期経営計画『Moving 2018 “つなぐ 未来”』では、この2年間を将来の成長のために布石を打つ期間と位置付けている。これまでのところでは、主力事業の一角を占めるLPガス販売について大阪ガス<9532>との事業統合が発表されたほか、電力事業における代理店販売の本格化や新火力発電所の稼働、熱供給事業におけるGINZA SIX向け設備の稼働などがあり(一部は予定)、成長への施策や投資が着実に行われていることが確認できた。 3. 通期業績の上振れ期待が高まるが、当面は期初予想の線で慎重スタンスが妥当 2018年3月期通期について同社は、売上高1,150,000百万円(前期比11.8%増)、営業活動に係る利益16,500百万円(同16.2%減)と期初予想を維持している。今第1四半期決算を受けて通期業績の上振れを期待する向きもあろうが、弊社ではそこは慎重に臨むべきと考える。同社は第1四半期の比重が最も小さく、第2四半期以降の業績が不振となれば第1四半期のアドバンテージがなくなる可能性はゼロではないからだ。第2四半期決算の発表時には通期見通しの精度もかなり高まるため、当面は慎重なスタンスで臨むことが妥当だと弊社では考えている。 ■Key Points ・2018年3月期・2019年3月期は両年度は次世代の成長のための布石の年。収益基盤の再構築と組織基盤の再整備に取り組む ・LPガス販売の事業統合や電力の代理店販売への進出など、各部門において成長への布石が順調に進捗 ・今通期見通しは期初予想を維持。上振れ期待が高まるが慎重なスタンスが妥当とみる (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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