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アルプス技研 Research Memo(1):グローバル化を推進し売上高300億円を突破へ

2017/9/15 15:48 FISCO
*15:48JST アルプス技研 Research Memo(1):グローバル化を推進し売上高300億円を突破へ ■要約 1. 会社概要 アルプス技研<4641>は、機械、電気・電子、ソフト・IT などの分野において、大手製造業各社に高度技術サービスを提供する総合エンジニアリングアウトソーシング企業である。経営理念である“Heart to Heart”「人と人との心のつながり」を大切にしており、技術者としてのみならず社会人としても一流であるべしとの思いから、創業以来一貫して、技術力の強化に加え、ヒューマン教育にも注力している。これが同社の強みである人材を生み出す源泉となる企業組織文化となっている。同社グループは同社及び子会社4社から構成され、2016 年12 月期より、アウトソーシングサービス事業とグローバル事業の2つの事業セグメントとなった。 2. 2017 年12 月期上期業績(連結)の概要 2017年12月期上期の業績(連結)は、売上高が前年同期比17.8%増の14,516百万円、営業利益が同14.2%増の1,433百万円と概ね計画通りの大幅な増収増益となった。好調な受注環境が継続する中で、優秀な人材の確保や単価向上を柱とした採用及び営業施策が奏功し、稼働人数の増加及び契約単価の上昇が業績の伸びに寄与した。また、損益面では、社員に対する処遇向上策に伴って原価率が上昇したものの、増収効果により増益を実現するとともに、営業利益率もほぼ目標とする10%水準を確保することができている。 3. 2017 年12 月期の通期業績(連結)見通し 2017 年12月期の通期業績(連結)予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高を前期比8.4% 増の29,000百万円、営業利益を同7.5%増の3,070 百万円と増収増益を見込んでいる。同社グループの主要顧客である大手製造業各社からの派遣要請が引き続き堅調であり、この傾向が継続することを想定している。弊社では、上期実績が概ね計画どおりの進捗であったことや好調な外部環境に加えて、新卒早期稼働により高稼働率が維持できていることなどから、会社予想の達成は十分に可能であるとみている。採用活動の進捗のほか、グループシナジーの創出、グローバル事業の進展など、来期以降の業績の伸びを支える施策の成果に注目したい。 4. 中長期の成長戦略 同社は、2017年12月期から2019年12月期までの3ヶ年を対象とする中期経営計画(ローリング方式)を推進しており、最終年度である2019年12月期の目標として売上高33,400百万円、営業利益3,450百万円を目指している。また、創業50周年を迎える2018年12月期には売上高300億円を突破する計画となっている。 さらに中長期成長ビジョンとして、1)既存事業の強化に加えて、2)最先端技術への対応、3)グローバル展開、4)新規事業への挑戦の4つの戦略軸を打ち出している。弊社でも、同社の事業展開の方向性は、国内人口の減少や経済のグローバル化が進展する中で、今後の産業構造の変化を見据えた合理的な戦略であると評価している。需要が拡大している新たな技術分野への対応を図り、いかに持続的な成長に結び付けていくのかが、今後の注目点となろう。また、引き続き、強固な財務基盤を活かしたM&Aにも注意する必要がある。 ■Key Points ・開発・設計などの上流工程に特化した高度技術者集団 ・足元の業績は好調な受注環境と内部施策の進展により好調に推移 ・2018年7月には創業50周年を迎え、過去最高配当を計画 ・既存事業の強化、最先端技術への対応、グローバル展開、新規事業への挑戦の4つの戦略軸により持続的な成長を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《MW》
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アウトソーシングサービス事業が主力。技術者派遣や技術プロジェクト受託、事務派遣、職業紹介等を行う。自動車関連、半導体関連の売上比率が高い。稼働率は高水準維持。中計では26.12期売上高555億円目指す。 記:2024/07/08