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ボルテージ Research Memo(1):2018年6月期は基本戦略を転換、成長軌道回帰を目指す

2017/9/8 15:01 FISCO
*15:01JST ボルテージ Research Memo(1):2018年6月期は基本戦略を転換、成長軌道回帰を目指す ■要約 ボルテージ<3639>はモバイルコンテンツのサプライヤー。企業理念の「アート&ビジネス」に基づき、ゲームともマンガとも異なるストーリーエンターテイメント「ドラマアプリ」のジャンルを確立した。コンテンツのテーマを「恋愛と戦いのドラマ」に絞り込み、恋愛ドラマアプリの分野では圧倒的な存在感を有している。 1. 成長軌道への回帰を目指して『3年戦略』に取り組み中 同社は、モバイルコンテンツ・サプライヤーとして、ハードウェア、ソフトウェア、配信プラットフォームなどにおける環境変化の波を乗り切り、順調に売上高を拡大させてきた。しかし、ここ数年は競合環境の熾烈化もあり、逓減傾向にある。そうした現状を打破し、成長軌道への回帰を目指して2017年6月期より、『3年戦略』に取り組んでいる。2017年6月期は、将来に成長回帰のための準備期間と位置付け、組織改革を始めとする内部体制固めと、商品戦略の見直し(市場分析、顧客分析、実験的商品の発売などを含む)に取り組んできた。 2. ターゲット別に最適商品を投入。投入タイトル数を絞り込んで大型化を目指す 今後の成長を左右する基本戦略については、これまでの「カジュアル/カジュコア」向けのみから、「カジュアル」+「カジュコア/コア」の2輪展開を行うこととした。「カジュアル」は好きなゲームをライトに楽しむ層、「コア」は好きなゲームに没頭・熱狂する層で、消費単価は各々、月数千円、月1万円~数万円となる。「カジュコア」は、カジュアルとコアの間に位置する層としている。商品戦略に関しては、市場・顧客の分析を進めた上で、日本女性市場、英語市場、ハイテク市場など、ターゲット別に細分化しており、日本女性市場については、従来カジュアル層・カジュコア層のみに展開していたが、昨今急速に市場拡大しているコア層への取り組みを積極的に行う。取り組みにあたっては、消費行動が似ているカジュコア層とコア層を合わせて考えることとなる。 ターゲット毎の方針としては、コア層向けにはチームドラマアプリを投入し、広告宣伝の積極投下と合わせて大型商品に育てる計画だ。また、ユーザー数の多いカジュアル層と英語市場向けには読み物アプリを投入し、顧客数拡大とARPPU拡大による収益の成長を狙う方針だ。 3. 2017年6月期の布石を活かし、2018年6月期は増収増益への転換を予想 2017年6月期においては、内部の体制固めを完了させる一方、商品面では将来につながる実験作を複数ローンチしたほか、今後の主力商品と期待される商品の製作を進めた。この結果、2017年6月期の業績は前期比で大幅な減収減益となったが、これは同社の想定どおりの結果とも言え、過度の悲観は不要だと弊社では考えている。2018年6月期は、2017年6月期に行った市場分析や顧客分析等を踏まえて開発された新規タイトルの投入が計画されており、これらをけん引役として前期比大幅増収・増益に転換すると予想されている。同社は2018年6月期の業績ボトムアウトを第1歩として成長軌道への回帰を本格化させる計画だ。 ■Key Points ・組織改革は2017年6月期でいったん完了し、2018年6月期は成長戦略の実施に重心 ・カジュアル層・英語向けには読み物アプリ、コア層向けにはチームドラマアプリを投入 ・新商品の投入で増収・増益を予想。『アニドルカラーズ』や読み物アプリの動向に注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《NB》
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時価総額 1,570百万円
女性向け恋愛ドラマアプリが主力。「100シーンの恋+」などを展開。男性向けアプリ、電子コミック販売ストア、電子コミックレーベルの運営等も。「ボル恋comic」は売上順調。販路拡大や原作力の強化等を図る。 記:2024/07/05