マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,860.31
+123.74
暗号資産
FISCO BTC Index
11/27 23:28:51
14,337,820
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

コスモ・バイオ Research Memo(1):世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社

2017/8/24 15:21 FISCO
*15:21JST コスモ・バイオ Research Memo(1):世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社 ■要約 1. 研究者と仕入先を結び世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社 コスモ・バイオ<3386>は、世界のライフサイエンスの進歩・発展に寄与すべく、世界の大学・公的研究機関・検査機関・企業・病院などの研究者や検査室向けに、ライフサイエンスに関する研究用試薬・機器及び臨床検査薬を輸出入販売している。研究者と仕入先を結び、世界のライフサイエンス研究の研究・発展に貢献するバイオ専門商社である。 2. 多様なニーズに応えるグローバルネットワークと業界最大級の品ぞろえが強み 多様な顧客ニーズに応えるグローバルネットワークと業界最大級の品ぞろえを強みとしている。仕入先は国内外約600社(うち海外が400社以上)で、販売は国内約200拠点、海外約30拠点の販売代理店網を構築している。グループ内にメーカー機能(札幌事業部)を持ち、自社ブランド製品を含めて業界最大級の約1,300万品目を取り扱っている。ライフサイエンス研究は非常に広範囲であり、圧倒的な品ぞろえで多種多様な製品・技術情報・受託サービスをワンストップで提供できることが強みだ。 3. 新製品・自社ブランド製品の販売及び受託サービスを強化 高付加価値の新製品・自社ブランド製品の販売及び利益率の高い受託サービスを強化している。2016年12月受注開始した研究用ペプチドの受託合成サービス事業及び抗体の受託製造サービス事業の強化、及び今後のさらなる事業の強化・拡充に備えるため、北海道小樽市に札幌事業所を建設(2017年10月稼働予定)する。 4. 収益は年度末に当たる第1四半期(1月−3月)の構成比が高く為替変動も影響する特性 収益は大学・公的研究機関における公的研究費や企業の研究開発費の支出動向の影響を受け、国の年度末及び多くの企業の決算期末に当たる第1四半期(1月−3月)の構成比が高い季節要因がある。また製品の大半が外貨建てで決済される輸入品のため、仕入原価は為替変動の影響を受けやすい。 5. 2017年12月期第2四半期累計(1月−6月)は利益が計画超で着地 2017年12月期第2四半期累計(1月−6月)の連結業績は、前年同期比7.1%減収、同43.0%営業減益、同8.7%経常増益、同2.9%最終増益だった。市場の伸び悩み、大手仕入先との契約終了の影響などで減収、営業減益だったが、利益率の高い商品・サービスの売上が増加し、為替が想定(1ドル=115円)よりも若干ドル安・円高で推移したことも寄与して営業利益は計画を上回った。また営業外収益に計画外だった事業投資組合の出資金分配益を計上し、経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益も計画超となって増益で着地した。 6. 2017年12月期通期は円安や経費増加などで減収減益予想だが利益を上方修正 2017年12月期通期の連結業績予想は、売上高を下方修正、利益を上方修正し、売上高は300百万円減額して2016年12月期比3.1%減の7,200百万円、営業利益は25百万円増額して同72.8%減の140百万円、経常利益は180百万円増額して同25.6%減の360百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は125百万円増額して同9.6%減の230百万円とした。想定為替レートは1ドル=115円(2016年12月期実績1ドル=111円)としている。大手仕入先との契約終了、ドル高・円安、経費増加などで減収減益予想だが、第2四半期累計の利益が計画を上回ったことを勘案して、通期の利益予想を上方修正した。為替が会社想定よりも円高水準で推移していることなども考慮すれば、通期予想に再増額余地があるだろう。また2018年12月期は札幌事業所が本格稼働・通期寄与して、高付加価値の自社製品・受託サービス拡販の効果が期待される。 7. 新中期経営計画で新たな事業基盤創出も推進 2017年12月期からの取り組みとして3ヶ年の新中期経営計画(2017年12月期−2019年12月期)を策定している。ビジョンには「生命科学の研究者に信頼される事業価値を高める」を掲げ、基本施策は既存事業基盤の強化、新たな事業基盤の創出、企業価値の向上とした。再生医療関連の市場拡大も背景として、中期的に収益拡大が期待される。 8. 利益還元は収益状況の見通しなどを総合的に勘案して決定 利益還元については、安定配当を行っていくことを念頭に置き、配当性向を重視しつつ、今後の収益状況の見通しなどを総合的に勘案して決定することを基本方針としている。2017年12月期の配当予想については、厳しい事業環境で大幅減益予想を見込んでいるため、2016年12月期比4円減配の1株当たり年間14円としている。予想連結配当性向は36.1%となる。 ■Key Points ・研究者と仕入先を結び世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社 ・多様なニーズに応えるグローバルネットワークと業界最大級の品ぞろえが強み ・新製品・自社ブランド製品の販売及び受託サービスを強化 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》
関連銘柄 1件
3386 東証スタンダード
1,167
11/27 15:30
-4(-0.34%)
時価総額 7,058百万円
研究用試薬、研究用機器、臨床検査薬等を扱う専門商社。メーカー機能も持つ。仕入先は約600社。約1200万品を取り扱う。エンドユーザーは教育機関など。札幌事業所の生産能力強化などで既存事業基盤の強化図る。 記:2024/10/05