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Jトラスト Research Memo(5):持続的かつ大きな成長へ向け、再スタートを切る

2017/8/24 8:05 FISCO
*08:05JST Jトラスト Research Memo(5):持続的かつ大きな成長へ向け、再スタートを切る ■今後の見通し 1. 2018年3月期の業績見通し Jトラスト<8508>では、2017年3月期までに収益拡大のための基礎固めを終え、2018年3月期には営業利益10,000百万円の達成、IFRSの任意適用及び東証1部指定申請の3つを目標としている。営業利益の10,000百万円は保守的な数字であり、2014年3月期の過去最高益13,745百万円(日本基準)を上回ることも展望している。IFRSの任意適用については、既に第1四半期より移行したが、これによって今後は従来以上に積極的にM&Aを実施できるようになるなどメリットは多い。また、東証1部指定申請については、海外事業会社が多いこともあって当初の想定より時間がかかっているが、重点事項として取り組んでおり、今期中の実現を目指している。同社では、2018年3月期中にはこれら3つの目標を達成することにより、持続的かつ大きな成長へ向けて再スタートを切りたいと考えている。 以上から、2018年3月期通期の連結業績は、IFRSベースの営業収益89,490百万円、営業利益10,058百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益8,137百万円の予想である。既に見たとおり、第1四半期の営業利益は2,574百万円で通期予想の25.6%を占め、目標達成に向け順調な出足であった。ただ、現在のGL株価を前提にすると投資事業の利益のかさ上げは困難であり、営業利益の過去最高益更新は2019年3月期以降にずれ込みそうな見通しだ。 2. 事業別の見通し 2018年3月期のセグメント収益・利益予想(IFRSベース)を見ると、国内金融事業では営業収益10,721百万円、前期比9.4%増、営業利益4,648百万円、同15.5%減を見込む。第1四半期の営業利益は1,121百万円と通期予想の24.1%を達成し、今後も継続して安定的に利益貢献する見通しである。 韓国金融事業では営業収益34,123百万円、同22.3%増、営業利益3,260百万円、同8.7%増を予想する。前期まで続いた負ののれんの影響がほぼなくなり、実力値が営業利益に反映されるようになる見通しだ。第1四半期の営業利益は1,647百万円と通期予想の50.5%を達成する好スタートを切った。 東南アジア金融事業では営業収益16,783百万円、同18.2%増、営業利益は2,457百万円への黒字転換を見込む。過去の負の遺産に対する一過性の貸倒引当金もなくなり、今後は事業の実力が試されることになる。第1四半期の営業利益は154百万円と黒字を計上したが、通期計画に比べ出遅れる結果になった。しかし、同事業の利益は下期に偏る計画であり、銀行と債権回収の両事業で目標達成を目指している。 投資事業では営業収益2,773百万円、同4.4%増、営業利益は2,541百万円への黒字転換を予想する。これは保有するGL株価が23.5THB(タイバーツ)での試算であり、株価が上昇すれば利益に大きく貢献する。仮に株価が38THBに上昇すれば、同社全体の営業利益は2014年3月期の過去最高益13,745百万円(日本基準)を超える計算になる。しかし、タイの一部マスコミの報道をきっかけにGL株価は2017年7月31日現在で20.30THBに下落しており、200百万円程度の評価損を抱えることになる。このため、第1四半期の営業利益は295百万円で、やや低調な出足に終わっている。 非金融事業では営業収益24,518百万円、同11.4%増、営業利益833百万円、同66.6%増を計画する。不動産事業及び総合エンターテインメント事業の利益が増加する予想である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《NB》
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