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サンコーテクノ Research Memo(1):外部環境に左右されない収益体質の構築が着実に進捗

2017/7/18 16:11 FISCO
*16:11JST サンコーテクノ Research Memo(1):外部環境に左右されない収益体質の構築が着実に進捗 ■要約 サンコーテクノ<3435>はコンクリートの壁面に器具や設備を固定する際に使用される「あと施工アンカー」を中心とした建設用ファスニング製品メーカー。あと施工アンカーの市場で約40%の市場シェアを有するトップ企業。工事で使うドリル等の各種工具類の製造のほか、太陽光関連商材、FRP関連商材、各種測定器なども手掛けている。 1. “外部環境に左右されず、安定成長を実現できる体制の構築”を目指す 同社は、2016年3月期から新中期経営ビジョン『S.T.G VISION 2020』に取り組んでいる。最終的に目指すところは、「外部環境に左右されず、安定成長を実現する基盤・体制の構築」だ。その実現に向け、ここ2年間は、全社ベースでチーム人財力のアップや現場力のアップに取り組んできた。ファスニング事業では、内外生産拠点の能力増強を果たしたほか、エンジニアリング本部を設立して営業改革の推進基盤を整えた。機能材事業では、製品の選択と集中による経営資源の効率化を図った。 2. 営業改革が2018年3月期のテーマ。エンジニアリング本部の真価が問われる 2018年3月期は、主力のファスニング事業で営業改革を本格的に推進する方針だ。営業に関する意識改革や営業の在り方の変革は過去2年間にも行ってきているが、さらに加速・徹底させようということだ。同社が目指す安定成長の実現のためには土木分野の需要の取込みは不可欠だが、そのためにはこれまでとは異なるソリューション提案が必要となってくると考えられる。エンジニアリング本部の設立は、まさにそのためのものであり、今後の進捗が期待される。 3. 製品面でのヨコ展開にも注力。技術の転用で成長市場の取込みを目指す 商材面での充実も進捗が見られる。同社は既存製品の技術の深堀りや転用によって幅広く成長市場の取込みに注力している。ファスニング事業ではメタルセーフアンカーやマルチスクリュー(及び施工ツール)、無機系樹脂のサイズミックエコフィラーなどがローンチされている。機能材事業でも精度向上型のアルコール測定器や、これを活用したクラウド型点呼サービスの提供がスタートしているほか、FRPシートでも環境配慮型へのモデルチェンジや、更なる用途展開を図るために施工性を改善する専用プライマーの投入などが行われている。 ■Key Points ・外部環境に左右されずに安定成長を実現できる基盤・体制の構築が目標 ・ファスニング事業:製造能力増強を含めた現場力アップは順調に進捗。2017年からは営業改革に取り組む ・機能材事業:選択と集中による経営資源の有効活用を実施。今後は新市場へのヨコ展開に期待 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《NB》
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建設資材の製造・販売、エンジニアリング等を行うファスニング事業が主力。あと施工アンカー市場で国内トップシェア。アルコール検知器の製造・販売等も。工事管理力の強化図る。27.3期売上高240億円目標。 記:2024/08/23