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アルファ Research Memo(1):19/3期に売上高600億円、営業利益30億円以上の達成に向け大きく前進

2017/7/5 15:40 FISCO
*15:40JST アルファ Research Memo(1):19/3期に売上高600億円、営業利益30億円以上の達成に向け大きく前進 ■要約 アルファ<3434>は、車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等を手掛ける総合ロックメーカー。 1. 業績動向 2017年3月期業績は売上高51,066百万円(前期比2.1%増)、営業利益3,016百万円(同126.0%増)、経常利益2,119百万円(前期は96百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益377百万円(同397百万円の損失)となった。売上高は円高の影響(1米ドル=120円→108円)から海外拠点の増収効果が約4,700百万円目減り、営業利益も300百万円程度の影響を受けたものの、構造改革の進展で円高やコストアップなどを内製化や固定費削減などでカバーし増益を達成した。為替影響を除いた場合では11.4%増収、営業利益は2.53倍となる。事業別では、自動車部品事業が売上高42,377百万円(前期比0.2%増)、営業利益1,875百万円(同213.0%増)で、国内が販売回復から損失縮小、海外事業が好調で営業利益が前期を大きく上回った。セキュリティ機器事業は国内のターミナルロッカー、電気錠などの好調で、売上高8,685百万円(前期比12.2%増)、営業利益1,078百万円(同63.6%増)と収益上伸となった。なお、税引利益は特定顧客向け自動車部品の一部取引について米国司法省との間で反トラスト法違反として罰金9百万ドル等の関連損失1,116百万円を特別損失計上したことが響いているが、この影響は前期で処理が完了した。 2. 今後の見通し 2018年3月期の業績予想は、売上高57,000百万円(前期比11.6%増)、営業利益3,200百万円(同6.1%増)、経常利益2,500百万円(同18.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(同297.2%)を見込む。売上高については米国自動車販売が鈍化する見通しながら、ASSA ABLOY ABからの事業取得に伴う増加がフル寄与する(前期は第4四半期のみ)こと、セキュリティ機器事業も再配達削減に向けた取り組みが本格拡大見通しのほか、電気錠の拡販も見込まれ、収益は順調な拡大を続けるだろう。なお、為替前提を1米ドル=105円と前期比3円の円高を想定しており、1円の為替変動で売上高が約400百万円、営業利益では約30百万円影響を受けることを考慮すると、現状の為替水準で推移した場合、収益の上振れが期待される。 3. 中期経営計画 同社は2016年6月に中期経営計画を策定、創業95周年に当たる2019年3月期に売上高60,000百万円、営業利益率5%以上、自己資本比率50%以上、新商品売上高比率25%以上を目指している。1年目の進捗状況は円高で売上高が未達成だったものの、営業利益率は0.9ポイント超過達成している。今後は新商品売上高比率を高めることが急務である。具体的に自動車部品事業は、生産の合理化及び内製化、海外はASSA ABLOY ABからの事業譲受によりフォルクスワーゲン・グループなど日産<7201>グループ以外の拡販に弾みを付け、新製品開発を促進する。またセキュリティ事業では宅配再配達削減に向けた宅配ロッカー需要やインバウンド需要を見据えた鉄道施設でのAIT(ICカード対応コインロッカー)普及、電気錠を利用した鍵管理システムの拡大などを図る。いずれも事業の具体化が進みつつあり、中期経営計画の達成は十分可能であり、さらに100年企業に向け新たな展開も期待される。 ■Key Points ・2017年3月期は円高環境の中でも構造改革が進展し大幅増益を達成 ・2018年3月期は前期比11.6%増収、同18.0%経常増益予想も会社計画は保守的な印象 ・中期経営計画達成に加え100年企業を目指し新たな成長ステージ迎える (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《HN》
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