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リアルワールド Research Memo(2):クラウドサービスの総会員数は国内最大級の1,000万人超を誇る

2017/6/30 17:00 FISCO
*17:00JST リアルワールド Research Memo(2):クラウドサービスの総会員数は国内最大級の1,000万人超を誇る ■会社概要 1. 事業内容 事業セグメントは、「クラウド事業」と「フィンテック事業」の2 つである。主力の「クラウド事業」に属するクラウドメディアサービス及びクラウドソーシングサービスのほか、「フィンテック事業」に属するポイント交換サービス及び金融系サービスを展開している。 サービス別売上構成比では、クラウドメディアが53%、クラウドソーシングが47% となっている(2017年9月期上期実績)※。最近では、需要の拡大とともに、売上単価の高いクラウドソーシングの構成比が高まってきている。 ※「フィンテック事業(ポイント交換サービス等)」の売上高は小さい。 (1) クラウドメディアサービス インターネット上において、主に成果報酬型広告(アフィリエイト広告)を集約したポイントメディアの運営を行っている。会員がリアルワールド<3691>のサイトに掲載された広告を経由して顧客企業(広告主等)の商品・サービスの購入、会員登録、口座開設、資料請求、アプリダウンロード等のアクションを行うことにより、ポイントを付与するサービスである。同社の収益は、会員のアクション等に連動した成果広告報酬及びサイトに掲載する広告掲載料等となる。2012 年9月期からはPC版サービスに加えて、スマートフォン版サービスの提供を開始したが、足元ではスマートフォン版サービスの売上高はクラウドメディアサービスの4分の1強を占めるまでに拡大している。同社が運営しているサービスは以下のとおりである。 a) Gendama 同社設立当初(2005年7月)に開設したサイト。会員が楽しみながらポイントを獲得できるように、ポイント獲得できるミニゲームの充実や、各種広告を掲載するなどポイント獲得手段の多様化を図っている。また、会員が継続的にアクションしやすいサービス及びサイト設計により、会員のポイント獲得の活性化にも注力している。 b) REALWORLD クラウドメディアとクラウドソーシングが一体となったサービスを目指すため、2015年10月に「ライフマイル」を統合した新しいサイトである。毎日の暮らしを賢く、楽しく、豊かにしていくメディアコマースサービスを提供している。 c) その他 同社グループがクラウドメディアサービスの運営において培ったノウハウに基づき、他社サービスにかかる共同運営、運営受託を行っている。 (2) クラウドソーシングサービス 自社運営サイト「CROWD」を通じて、いつでもどこでも働くことのできる機会を提供するクラウドソーシングサービスを展開している。クラウドメディアとの相互作用によって積み上げた会員基盤が同サービスを支えている。顧客企業からのBPO※1等にかかる受託業務を単純化・細分化(マイクロタスク化)することにより、多数の会員が分担して作業を行う形(システム化)に仕上げ、その対価として会員にポイントを付与する仕組みとなっている。主な受託業務としては、インターネットを利用した手書き書類等のデータ入力業務やSEO事業者向けのコンテンツライティング(文書作成)業務等があり、最近では、需要が拡大しているビッグデータにかかるデータクレンジング業務※2や、人工知能及びロボットの精度向上支援にも注力している。また、2015年8月には、これまでの業務提携により蓄積してきたノウハウを集約した「CROWDビジネスパック」の販売を開始し、顧客企業の裾野拡大や業務効率化にも取り組んでいる。 ※1 Business Process Outsourcingの略であり、自社の業務プロセスの一部を外部の企業に委託すること。 ※2 データベースの中から誤りや重複を洗い出し、異質なデータを取り除いて整理すること。同社グループのクラウドソーシングサービスにおいては、複数のクラウド会員の目視等によって当該データベースの誤りや重複の洗い出し作業及び収集等の作業を実施している。 また、「ワークエコシステム」※1の確立を目指し、2016年2月に新たに設立した子会社(株)リアルキャリアによる「在宅ワーク(契約社員・業務委託)」※2についても、現時点ではクラウドソーシングサービスの中に含まれている。クラウドソーシングとのハイブリッド型の提案などが顧客企業ニーズにうまく適合したことから足元で大きく伸びている。 ※1 ライフスタイルに合わせた多様な雇用形態の提供を目指すもの。 ※2 クラウドソーシング(準委任契約)とは違う雇用形態。個人契約により、「家に居ながら、ある程度決まった仕事や時間で働きたい」というニーズに対応できる。 なお、2014 年12 月に連結子会社化を決定した(株)マークアイは知的財産に関する総合コンサルティング事業を展開している。知的財産権管理の周辺分野では機密性の観点から労働集約的な業務が多く存在しており、同社のクラウドソーシングとの親和性が高いと考えられ、両社のリソースを掛け合わせることで、この分野への進出を図るところに主な狙いがある。 (3) ポイント交換サービス クラウドメディア及びクラウドソーシングにおいて会員に付与されるポイントの交換サービスを提供している。ポイント交換サービス「PointExchange」を通じて、会員が同社グループの運営する複数のサービス上で獲得したポイント及び提携企業等のサービスにかかる各種ポイントの交換サービスを行っている。会員は、保有するポイントを、現金、電子マネー(「WebMoney」「Edy」等)、商品券等への交換が可能となる。また、2015年12月からはビットコインへの交換を開始すると、2016年5月には「ポイント利息」付与サービスも導入している。ポイントを交換する際の手数料が同社の収益源であるが、本サービスについては単独での業績寄与を追求するよりも、主力サービスを支えるプラットフォームとしての役割を担っており、提携先の拡充やポイントを一元管理できる「ポイント通帳」の普及など、会員の利便性を重視した施策を講じてきた。また、「ポイント利息」付与サービスも、会員獲得(囲い込み)に向けた差別化戦略の一環として見ることができる。今後は、FinTech分野(マイクロファイナンスなど)への展開も推進していく。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《MW》
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ギフト発行サービスのデジタルギフト、デジタルウォレットを手掛けるフィンテック事業が柱。デジタルマーケティング支援、メディア運営等も行う。フィンテック事業では給与前払いサービス「即払い」などに注力。 記:2024/07/05