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エバラ食品工業 Research Memo(4):国内の安定的収益と海外での成長基盤の確保を目標

2017/6/30 15:06 FISCO
*15:06JST エバラ食品工業 Research Memo(4):国内の安定的収益と海外での成長基盤の確保を目標 ■経営ビジョン「Evolution 60」 1. 概要 (1) 基本戦略とその目標 エバラ食品工業<2819>が2014年5月に公表した経営ビジョン「Evolution 60」は、2015年3月期−2019年3月期を対象とする経営計画である。第1ステージが2015年3月期から2016年3月期まで、第2ステージは2017年3月期から2018年3月期と設定。基本戦略として、「エバラブランドの価値向上」と「ニッチ&トップポジションの確立」を掲げている。同社は、超高齢化、世帯人数の減少、共働き世帯の増加、人口減、社会の成熟化に伴うニーズの多様化という社会変化を想定し、そのような環境下においても、各事業を磨き抜いて進化させることによって、国内の安定的収益と海外での成長基盤の確保を目標としている。 (2) 連結業績目標 最終年度となる2019年3月期に、営業利益率4.0%超、海外売上高10億円、ROE5%以上の達成を連結業績目標としている。 2. 第2ステージの取り組み 第2ステージの取り組みとして、家庭用既存商品の収益力強化、ポーション調味料の更なる拡充、業務用事業の収益改善、継続的成長力の確保、事業基盤の強化を掲げている。家庭用商品では、既存主力商品のラインアップ刷新を行うほか、「プチッと鍋」に代表されるポーション調味料の更なる拡充を図る。同社は2017年7月に「黄金の味」をリニューアル販売する予定だ。従来比で粘度が2倍となるフルーツピューレを原材料に使用するとともに、より軽量となるペットボトル容器を採用、家庭用だけで5サイズのラインアップを提供する。業務用商品構成も見直し、業務用事業での利益貢献を推進するとしている。継続的成長力の確保では、潜在需要が大きいと思われる海外事業の規模を拡大させるとともに、一定以上の需要規模があるチルド及びコンビニエンスストアへのアプローチを強化するとしている。これらを内から支えるために、事業基盤の強化として、次世代価値を創出する生産体制の構築、スピードを高めた業務遂行体制の整備、人材育成の充実とブランド強化に取り組むとしている。 3. 進捗状況 2017年3月期連結決算については、業績動向にて詳細に述べるが、計画の売上高51,377百万円、営業利益1,609百万円、売上高はやや未達となったものの、営業利益は計画値に対して15.8%と大幅に超過達成となった。営業利益率も計画3.1%に対し、3.6%と0.5ポイント上回って着地した。海外売上高については、アジア諸国の外食文化を背景に業務用売上高が増加、連結業績目標である10億円に近い水準まで拡大していると見られる。ROEは5.3%で最終年度の目標数値5%以上を上回った。2018年3月期については、当初計画の売上高52,000百万円、営業利益1,820百万円に対し、売上高52,200百万円、営業利益1,830百万円と計画をやや上回る見込みである。 (執筆:フィスコアナリスト) 《TN》
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調味料メーカー。「焼肉のたれ」や「すき焼きのたれ」などで国内トップシェア。鍋物調味料や野菜まわり調味料、物流事業等も手掛ける。総還元性向50%以上目標。外食需要の改善などにより、業務用商品は売上順調。 記:2024/06/13