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ダイナムジャパンHD Research Memo(1):顧客にフォーカスした“ダイナムファン”作りが順調に進捗

2017/6/29 15:31 FISCO
*15:31JST ダイナムジャパンHD Research Memo(1):顧客にフォーカスした“ダイナムファン”作りが順調に進捗 ■要約 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>は、店舗数で第1位の日本最大級のパチンコホール運営企業。チェーンストア理論に基づいて練り上げられてきたローコストオペレーションに強みと特徴があり、新規出店から日々の店舗運営まで徹底されている。また、顧客第一主義や情報開示、コンプライアンス経営の徹底などが評価されて業界初の株式上場を果たしたパイオニア企業でもある。 1. 2017年3月期は射幸性規制強化などで事業環境が厳しさを増すなか、増収減益で着地 同社の2017年3月期は、営業収入156,869百万円(前期比0.6%増)、営業利益15,899百万円(同12.5%減)と微増収ながら減益で着地した。夢コーポレーション(株)の連結期間の差異を調整したベースでは前期比減収であった。市場の縮小トレンドが続くなか、射幸性抑制の規制が強まり業界全体の収益性が大きく低下し、同社もそうした影響を受けた。 2. 成長戦略では店舗売上拡大に向けて、“地域の顧客にフォーカス”する施策に取り組む 同社では、店舗売上拡大に向けて、地域の顧客にフォーカスした営業に取り組んでいる。設備などで訴求するのではなく、顧客の心に訴求して来店を促す取り組みだ。これまでのところはその成果が明確な形で出てきているもようだ。店舗によるばらつきもあるが、成功した店舗での事例を他店舗でも共有し、参考にできる部分を取り込んで全体の底上げを図っていく方針だ。コスト面でも出店モデルの見直しやプライベートブランド機(PB機)の開発強化による機械費削減に取り組んでいる。 3. 4つの強みを生かして将来の業界再編や新事業展開に備える 同社の強みは、1)国内トップの店舗数、2)ローコストオペレーション、3)顧客視点の経営、4)資金調達力の大きく4点だと弊社では考えている。これらを生かすことで、将来予想される大規模な業界再編において買い手として参加することができると期待される。また、パチンコ以外の新事業展開に臨んでも、これらの強みが成功に向けて重要な貢献を果たすと考えられる。 ■Key Points ・4つの強み(国内トップの店舗数、ローコストオペレーション、顧客視点の経営、資金調達力)が相互に連関し、強固な経営基盤と他社との差別化を実現 ・地域の顧客にフォーカスした営業に注力。効果は明確で成功事例を共有し全体の底上げを狙う ・集客のための施策やローコストオペレーションの徹底で増収増益への転換は十分可能 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《NB》