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エクストリーム Research Memo(1):17/3期は人材事業伸長と子会社M&Aにより大幅増収増益

2017/6/16 15:00 FISCO
*15:00JST エクストリーム Research Memo(1):17/3期は人材事業伸長と子会社M&Aにより大幅増収増益 ■要約 エクストリーム<6033>は、ゲーム、WEBサービス、EC運営企業などの顧客企業に対して高い技術力を提供するクリエイター&エンジニアのプロダクション企業。「まじめに面白いを創る会社。未来の楽しいを造る会社。」を企業コンセプトとして掲げ、クリエイターやエンジニアなどの技術者を派遣するソリューション事業とゲームソフトなどエンターテインメント系のソフトウェア開発、ライセンスビジネスなどを行うコンテンツプロパティ事業の2つの事業を展開する。2016年4月に、インフラ設計からサイト運用までワンストップのソリューションを提供するSI事業を展開する(株)ウィットネストを連結子会社化した。 1. 事業概要 主力のソリューション事業環境は良好である。スマートフォンのゲーム市場安定成長が続く中、開発工程におけるアウトソーシング需要が増大している。また非エンタメ系でもeコマースの成長に伴い、引き合いは増加している。一方でクリエイティブな開発スキルを有する人材の採用及び育成に優位性を持つ同社ではあるが、2017年3月期下期は人材採用に苦労する時期もあった。 2016年4月に連結子会社となったウィットネストは、2015年の売上高で612百万円、社員数20名(17/3期末)であり、大手企業顧客のバックエンドシステムを受託し持ち帰り型で構築・納品している。得意とするのは、大規模プラットフォーム、会員システムの構築・リプレイス、クラウド型システムの提案・設計などであり、今後もグループとしての営業力に後押しもあり、優位性が発揮されると考えられる。 2. 業績動向 2017年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比36.9%増の3,289百万円、営業利益が同131.8%増の436百万円、経常利益が同133.2%増の433百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同131.6%増の278百万円と大幅な増収増益となった。主力の人材ソリューションサービスが順調に拡大していることに加えて、ウィットネストの子会社化が増収に貢献した。コンテンツプロパティ事業は規模を追求せず黒字化を優先したために売上への貢献は減少した。人材派遣単価の上昇や人材採用難による販管費の低下などが影響し、営業利益は大幅増益となった。 2018年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比16.4%増の3,829百万円、営業利益が同33.1%減の292百万円、経常利益が同32.4%減の292百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.3%減の177百万円と増収減益を予想する。ソリューション事業における人材ニーズは高く、採用強化によってプロジェクト数増加を見込む。一方、戦略として人材採用の基盤づくりに積極投資するため、各利益に関しては前期比30%以上の減益を予想する。 3. 成長戦略 同社は、2016年度下期の人材採用難を経験し、「クリエイター&エンジニアカンパニーとしての更なるブランド構築・浸透」を目指すことを決意し、複合的なリクルート対策を打つ方針である。2017年度の具体策としては、採用への積極的投資(120百万円、企業ブランディング浸透への広告予算投入(80百万円)、研修及び各種社内制度強化(50百万円)など総額300百万円を予算計上。一時的な利益を削ってでも、中期的な人材採用基盤の構築を急ぎたい考えだ。 ■Key Points ・人材ソリューション事業は旺盛な需要の中、質の高い人材を供給して成長 ・17/3期は人材ソリューションサービスの伸長と子会社M&Aにより、大幅な増収増益を達成 ・中期的な人材確保の基盤構築のために企業ブランド構築・浸透を強化 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《TN》
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ゲーム・スマホアプリ関連会社等へデジタル人材の派遣等を行うデジタル人材事業が主力。受託開発事業、コンテンツプロパティ事業も展開。配当性向は20%目安。デジタル人材事業のクライアント数は順調に増加。 記:2024/08/05