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カドカワ Research Memo(3):知的財産(IP)をマルチメディア展開し、収益最大化を実現するノウハウが強み

2017/6/14 15:33 FISCO
*15:33JST カドカワ Research Memo(3):知的財産(IP)をマルチメディア展開し、収益最大化を実現するノウハウが強み ■会社概要 3. 強みと事業リスク (1) 強み カドカワ<9468>の強みは、出版、映像分野で培った編集力、IPをマルチメディア展開して収益を最大化させるノウハウ、高度なネットワーク技術から独自のネットワークサービスを生み出しリアルイベントと融合させるなど、ユニークなサービスの創出力を有することが挙げられる。 Webサービス事業においては、niconicoで様々なUGC(User Generated Content)が生まれ、コンテンツを中心としたコミュニティーがユーザーを中心に常に活性化している。加えて近年、ニコニコチャンネルのサービスによって、コンテンツの展開力が拡充されている。 出版事業においては、長年にわたって蓄積された編集力ときめ細かなマーケティング力、プロモーション力により、毎年新刊5,000点を刊行できる体制を有し、かつ電子書籍では自ら運営する「BOOK☆WALKER」が業界プラットフォームに位置付けられるほどの成長を遂げている。さらに、小説投稿サイト「カクヨム」では総PV数が約2億1,000万※PVを超え、投稿作品数も増加傾向にあるなかで、2017年3月期はそのうち55点が書籍化されるなど、経営統合のシナジーが顕在化している一例と言える。 ※2017年3月末時点。 また、海外展開においても積極的に海外拠点づくりを進め、現地での自社コンテンツの翻訳出版やキャラクタービジネスに取り組んでいる。 (2) 事業リスク 事業リスクとして、現在最大の収益柱である出版事業において、紙媒体の書籍市場が同社の想定以上に急速に縮小することと、急拡大している電子書籍市場の伸びが鈍化し、同社が想定しているペースに届かない状況に陥る場合、——などを挙げることができる。 加えて、今後の成長ドライバーと考えられるWebサービス事業において、新規参入により同社のシェアが低下するような事態が生じれば業績面でマイナス要因として働く可能性がある。また、映像・ゲーム事業においてはヒット作品の有無によって収益が大きく変動するといったリスクもある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NB》
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旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合。出版・IP創出事業が主力。アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、通信制高校の運営等も。中計では28.3期売上高3400億円目標。出版IP数の拡大などに取り組む。 記:2024/06/13