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メタップス Research Memo(8):2020年の「トリプルワン」達成に向けてFinTech領域とAIに重点投資

2017/5/12 16:47 FISCO
*16:47JST メタップス Research Memo(8):2020年の「トリプルワン」達成に向けてFinTech領域とAIに重点投資 ■メタップス<6172>の今後の見通し (1) 2020年目標 a)サービス別拡大イメージ 中期経営方針として、2020年に取扱高1兆円、売上高1,000億円、営業利益100億円という「トリプルワン達成」を目標とし、コンシューマ、ファイナンス、マーケティングのそれぞれのサービスの売上高が同程度になることを目指している。マーケティング事業はスマートフォン関連サービスの充実やグローバル展開の広がりにより収益を生み出すようになった“収穫期”であり、2017年8月期はファイナンス分野に重点投資することで、“投資期”から“成長期”への進化を図る。 b)成長戦略 成長戦略としてはデータノミクス構想を掲げる。データノミクス構想とは、データとAIを軸とした経済圏を構築することである。メタップスIDによるデータの統合管理を行い、AIを活用しPDCAサイクルを行うことで反復学習を重ね、隣接事業に参入し続けて事業領域を拡大し、最終的には決済基盤を共通化して、お金の流れを同社グループ内で完結させることで経済圏を確立させることが目標である。 c)拡大戦略 同社は事業拡大時の方針を以下のように打ち出しており、明確でスピーディな判断を可能としている。 1)事業拡大時は状況に応じて、内製、M&A(買収)、JV(合弁会社)を使い分ける。 2) M&Aは事業シナジーが見込める、創業後5~10年の成熟期の企業のみをターゲットとする。 3) PMI(買収後の経営統合)方針としてブランド、データ基盤、決済基盤の統一化や、顧客の相互紹介、海外展開推進を図る。 4) JVは単独参入が困難な規制業種、資本力や特有のノウハウが必要な場合に検討する。また、データとAIが活用しやすい領域から優先的に取り組むこととする。 d)組織戦略 業績拡大に伴い組織が急激に拡大しているが、強固かつ柔軟な組織を作り、成長スピードの更なる加速を図るために以下の施策に取り組んでいる。 1)意思決定の迅速化、経営管理の効率化、新規事業立ち上げやM&Aのスピードアップのための持株会社体制への移行。 2)グループ間の横の連携強化、時代変化への迅速対応、特定課題解決のための執行役員制度(MGO:Metaps Growth Officers)の創設。 3) FinTech領域への集中投資に伴い、経験豊富なスペシャリストをそろえ、マネジメント体制を強化。 4)長期ビジョンである“世界の頭脳へ”につながる組織コンセプトの明確化。 (2) 2017年8月期予想 2017年8月期はみずほフィナンシャルグループとの業務提携などFinTech関連の取り組みと、LaplaceなどのAIに関する研究に重点投資するものの、数値は未知数な部分もあるため、数値見込みには含んでいない。2017年8月期の業績は、ペイデザイン買収後の2016年8月期第4四半期の数字をもとに堅めに見込み、売上高18,000百万円(前期比102.5%増)、営業利益700百万円(前期は313百万円の損失)としている。この数字にはFinTech事業だけでなく他社とのJV分などの追加要素分も含んでおらず、今後新たな動きが起きる場合には変動する可能性もあるため、同社の動向には注意が必要である。なお、2017年8月期より国際会計基準(IFRS)を採用しており、利益に影響が出る可能性があるため、この点に関しても注意が必要である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行) 《TN》
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EC業者向け決済代行やネット広告運用が柱。22.12期は不正アクセス対応費用が利益の重石に。23.12期は営業黒字復帰を計画。今年2月にMBOを表明。TOB価格は1株889円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2023/03/07