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ザインエレクトロニクス Research Memo(1):中期経営戦略「J-SOAR」を策定、2018年以降の飛躍を目指す

2017/3/28 14:25 FISCO
*14:25JST ザインエレクトロニクス Research Memo(1):中期経営戦略「J-SOAR」を策定、2018年以降の飛躍を目指す   ■要約 ザインエレクトロニクス<6769>は日本のファブレス半導体メーカーの草分け的企業。高解像度の画像伝送用半導体に強み。テレビ向け主体から、ここ数年は産業機器市場、車載機器市場の開拓に注力している。無借金経営で財務体質は良好。 1. 2016年12月期はアミューズメント機器向けの落ち込みにより収益が悪化 2016年12月期の連結業績は、売上高が前期比16.8%減の2,903百万円、営業損失が181百万円(前期は312百万円の利益)となった。売上高は3期連続で減収、営業利益は2期連続の減益となった。事務機器向けや車載機器向けは順調に拡大したものの、アミューズメント機器やテレビ向けの売上総利益が業界全体の低迷もあって前期比で大きく落ち込んだことが主因だ。 2. 新中期経営戦略「J-SOAR」を策定 同社は2019年12月期までの3ヶ年中期経営戦略「J-SOAR」を発表した。「同社独自の日本発ソリューションによる飛躍」を目指し、長期の成長市場に向けた付加価値の提供に取り組んでいくことで、ここ数年低迷している業績を成長軌道に乗せていく考えだ。経営目標値として、最終年度に売上総利益で2,600百万円以上(前期比1.4倍増)を目指していく。2019年12月期の売上総利益の4割弱を2017年以降に投入する新製品で稼ぎ出す計画となっている。特にけん引する新製品としては、次世代USB規格(USB3.1 Gen2)対応の高速インターフェース用半導体が挙げられる。次世代USB規格では、情報伝送速度が10Gbpsと従来比2倍となるが、最大ケーブル長は1m内に短縮されている。同社半導体を使えばこの距離を伸ばすことが可能で、今後、パソコンやテレビ、デジタル家電等で次世代USB規格の採用が進めば、同社の売上高も拡大していくことが期待される。なお、車載用ビジネスについては引き続き成長が見込まれるが、本格的に飛躍するのは2020年以降になると見ている。車載カメラの搭載個数増加や高精細化によりインターフェース用半導体の市場も拡大する見込みで、特に、少ないケーブル本数で長距離伝送を実現可能とする同社の半導体は、車載領域においてその強みをより発揮できることから、今後の成長ポテンシャルは大きいと弊社では見ている。 3. 2017年12月期は新製品開発に集中 2017年12月期の連結業績は売上高で前期比3.6%増の3,008百万円、営業損失は682百万円(前期は181百万円の損失)を見込んでいる。営業損失が拡大するのは、中期経営戦略の中で2017年を新製品の開発投資期間と位置付けているためだ。研究開発費で見ると、前期比404百万円増の1,624百万円と大幅増を計画している。財務面では前期末で約62億円と豊富なキャッシュを有しているため、資金調達リスクはないと考えられる。既存事業については、前期に落ち込んだアミューズメント機器やテレビ向けなどは横ばい水準でみており、為替レートは110円/米ドルを前提としている。2017年12月期は営業損失が続くものの、2018年12月期以降は研究開発費も従前の水準に戻す方針であり、営業利益段階での黒字転化が見込まれる。 ■Key Points ・半導体ファブレスメーカーで売上総利益率の水準は世界トップクラス ・次世代USB規格対応品など新製品の積極投入で、2018年以降の飛躍を目指す ・長期的には車載機器向け製品の成長ポテンシャルの高さに注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《TN》
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半導体ファブレスメーカー。高速インターフェイスLSIやカメラソリューション、通信モジュール等を展開。23.12期通期はAIOT事業が黒字転換。大口向け出荷が順調。AIサーバー等データサーバー事業に参入。 記:2024/04/16