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ダイナック Research Memo(12):同社固有の強みに変化への柔軟な対応力を組み合わせて、成長へ

2017/3/23 16:24 FISCO
*16:24JST ダイナック Research Memo(12):同社固有の強みに変化への柔軟な対応力を組み合わせて、成長へ ■中長期の成長戦略 2. ダイナックの強みとそれを生かした成長戦略 ダイナック<2675>の強みを一言で言うならば厳しい事業環境下にあっても安定的に収益を生み出すことができる事業基盤を有することにある。それを構成する要素として、前述のように、優良な事業ポートフォリオ、人財パワー、創業59年の実績とサントリーグループのブランド力、などがある。同社はこれらの強みを生かして次号環境の変化に対応し、経営基盤の強化を行ってきたが、今後もそうした努力を継続し、成長の実現へとつなげていく方針だ。 これらの取り組み内容は、表面的には過去の中計で掲げられたものと同じに見える。しかしながら、年ごとの進捗が積み重なって厚みを増したり、あるいは相乗効果を生み出せる体制を構築したりするなどして、内部においては着実に進化を遂げているというのが弊社の理解だ。 新中期経営計画での最大の変化点と弊社が感じているのは、“外部環境の変化に対する柔軟な対応”が強調されている点だ。前述のように、表面に現れている施策の文言は従来からの路線を踏襲したものとなっているが、その大前提として、日本経済の状況や顧客(法人、個人)のニーズなど様々な“変化”を的確にとらえて、そうした変化に柔軟に対応して初めて成長戦略が現実のものとなっていくという大きな意識の変化が起こっているように思われる。前述の出店・退店の計画の中で、業態変更や退店の数をあえてゼロとしている点はその一例だと弊社ではみている。このゼロの意味は“やらない”あるいは“ない”ということではなく、現時点でわからないゆえにゼロとしているが、必要が生じれば当然に適切に対応していくということを意味していると弊社では考えている。 2017年2月からプレミアムフライデーという働き方改革の大きな施策が開始された。これはかつてのクールビズがそうだったように、世の中の大きな潮流変化につながる可能性があると弊社では考えている。同社を含めた飲食業界への影響もそれなりに大きなものになるとみられる。弊社では、同社は多業態のドミナント展開という特長を活かして、プレミアムフライデーからメリットを享受できる企業の1つだと考えている。同社固有の強みに変化への柔軟な対応力を組み合わせて収益成長へとつなげる格好のケースとして、今後の推移を見守りたいと考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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首都圏・関西圏を中心にレストランやバーを直営展開。ゴルフ場食堂などの運営受託も。コロナ禍が直撃し、昨年末時点で債務超過に。21.12期も苦戦の見込み。親会社サントリーHDが完全子会社化に向けてTOB実施。 記:2021/04/07