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イード Research Memo(3):今はトップラインを重視するステージ

2017/3/13 7:47 FISCO
*07:47JST イード Research Memo(3):今はトップラインを重視するステージ ■業績動向 ● 2017年6月期第2四半期連結決算 (1) 業績動向 イード<6038>の2017年6月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比2.2%増の2,204百万円、営業利益が同57.0%減の64百万円、経常利益が同55.9%減の64百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同76.5%減の20百万円となった。 CMP事業の売上高は前年同期比3.9%増の1,833百万円、セグメント利益は同70.4%減の41百万円となった。大きく減益となった主因は、CMP事業においてPV数が前連結会計年度の月間平均(12ヶ月平均)から0.8%減少し、これによって運用型広告を中心に主要な収益であるパフォーマンス広告売上高が前年同期比19.0%減となったことだ。また、セールスミックスの変化で外注費や物流費等が増加したこともセグメント利益を押し下げた。計画より広告宣伝費を投入できなかったことでPV数の低下につながったと同社は説明している。同社は効率的な広告宣伝費の投入を旨としているが、当期においては同社の基準に見合うような広告案件が少なかったようだ。この点は今後もフォローしたい。 CMS事業の売上高は前年同期比5.4%減の370百万円、セグメント利益は同108.9%増の23百万円となった。リサーチソリューションの受注件数は同13.1%減となったが、得意とする自動車関連業界や通信キャリアからの需要増により、リサーチソリューション受注が好調で、前年同期比では減収となったが、受注単価の上昇や生産性の向上などで増益となったようだ。 親会社株主に帰属する四半期純利益の減益幅が大きいのは、連結子会社で発生した不正アクセスに関する特別 調査費用等13百万円を計上したことによる。 2014年6月期以降の四半期別業績を見ると、CMP事業の売上高は上昇傾向にある。足元は低い利益水準が続いているが、現在は、成長性を注視すべきステージにあると考える。 (2) 財務状態及びキャッシュ・フローの状況 2016年12月末時点の資産は4,104百万円。現預金の減少に伴う流動資産の減少、無形固定資産の減少、投資その他の資産の減少により、前期末比128百万円減少した。負債も同様に減少しており、買掛金の減少や長期借入金の減少が主な要因。純資産は微減の3,025百万円で、自己資本比率は72.7%と高水準を維持している。 営業活動は、税金等調整前四半期純利益が45百万円となったが、仕入債務の増加89百万円、売上債権の減少24百万円、法人税等の支払額25百万円などがあり、営業キャッシュ・フローが30百万円となった。投資活動では、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出48百万円、無形固定資産の取得による支出19百万円、投資有価証券の取得による支出10百万円などがあり、投資キャッシュ・フローは前年同期の260百万円の支出より少ない69百万円の支出となった。財務活動においては、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出60百万円や長期借入金の返済による支出21百万円などがあり、財務キャッシュ・フローは88百万円の支出となり、四半期末の現金及び現金同等物の残高は1,721百万円となった。 (執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら) 《TN》
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