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城南進研 Research Memo(4):好調な映像授業部門、幼児教育部門も成長中

2017/1/23 16:34 FISCO
*16:34JST 城南進研 Research Memo(4):好調な映像授業部門、幼児教育部門も成長中 ■主要事業部門別動向 (3)映像授業部門 映像授業部門は、城南進学研究社<4720>が大手予備校・河合塾のFCオーナーとして「河合塾マナビス」を展開する事業だ。映像授業は、今第2四半期においては、6月に武蔵境校を新規開校し全13校となった。今下期にはさらに2校開校予定だ。 同社は河合塾マナビスのFCオーナーとしてはトップクラスの規模を誇ると同時に、1校舎当たりの平均生徒数が全マナビス平均を大きく上回っている。なかでも新浦安校は、全マナビス(FC)の中で生徒数第1位となっている。同社のマナビス事業が好調な背景には、城南予備校で培った指導のノウハウや優秀なスタッフの存在があると考えられる。マナビスは映像によるビデオ・オン・デマンド形式の授業だが、質問がある場合には校舎スタッフがアドバイザーとして対応することになるため、そこで同社の強みを活かすことができる。 2017年3月期第2四半期の売上高は前年同期比22.6%増の556百万円となった。既存校での好調な集客に加え、新規開校の武蔵境校が収益に貢献した。売上高と入学者数から算出した見かけ上の売上単価は、今第2四半期は331,126円となり、前年同期から2.9%上昇した。 (4)子会社(株)ジー・イー・エヌ 2013年10月に同社の傘下に入ったジー・イー・エヌは、幼児英語教育の「ズー・フォニックス・アカデミー」を展開している。今第2四半期においては校舎展開に変化はなく、2016年11月時点で直営とFCを合わせて全国で20校を展開している。 ズー・フォニックス・アカデミーは、2歳児から小学生を対象としているが、ここはニーズが最も高い年齢ゾーンの1つだ。それを反映して今第2四半期は直営・FC全般に生徒数が拡大し、ジー・イー・エヌの売上高(直営校の運営収入とFCからのロイヤリティ収入。内部取引消去後)は149百万円と前年同期比8.8%の増収となった。 (5)幼児教育 同社の特長・強みに幼児教育に力を入れている点が挙げられる。前述のズー・フォニックス・アカデミーも幼児教育の一部であるが、幼児を専門とした事業として、くぼたのうけん、城南ルミナ保育園、幼児さんすうスクールSPICA®を運営している。 くぼたのうけんは、久保田カヨコ氏が実践した賢い脳を育てる乳幼児教室の運営だ。同社は現在、5教室(自由が丘、目黒、表参道、お茶の水、横浜)を運営している。くぼたのうけんのブランド力は高く、入会者は年々増加しており、今第2四半期は前年同期比18.8%増の656人に達し、売上高も同17.0%増の55百万円となった。 くぼたのうけんに対する潜在的な需要は非常に強いものの、同社は開校のペースを上げていない。そこには、トレーナーの確保というペースを上げられない事情がある。くぼたのうけんは相手が乳幼児であるため、トレーナーの質が非常に重要となる。外部からトレーナー候補者の人材は採用できても、一人前のトレーナーに養成するのに時間がかかることが教室展開のボトルネックとなっている。しかし、詳細は後述するが、今第2四半期において、くぼたのうけんの事業展開に関する新たな動きが出てきており今後の展開が注目されるところだ。 城南ルミナ保育園は同社が立川市で運営する保育園で、2011年4月に東京都認証保育所として開園した。「くぼた式育脳法カリキュラム」を導入しているほか、ネイティブスピーカーによる英語レッスンも行っている。言わば、同社の幼児教育事業のエッセンスが詰まった保育園となっている。 今第2四半期は、期初から前年同期を上回る入園者を確保できたため、売上高は前年同期比34.2%増の51百万円に達した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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東京・神奈川地盤の総合教育ソリューション企業。個別指導教室「城南コベッツ」や映像授業専門教室「河合塾マナビス」、乳幼児教室「くぼたのうけん」等を展開。学研HDと業務資本提携。AI活用の業務合理化進める。 記:2024/09/02