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キトー Research Memo(1):17/3期2Qは為替の影響で減収減益となったが、国内は想像以上に健闘

2017/1/5 15:00 FISCO
*15:00JST キトー Research Memo(1):17/3期2Qは為替の影響で減収減益となったが、国内は想像以上に健闘 キトー<6409>は、建設現場及び製造業の工場などで簡単に物を持ち上げ、運び、固定するために利用する「巻上機」(チェーンブロック、レバーブロックなどの、マテリアルハンドリング、いわゆるマテハン機器)の国内トップメーカーである。グローバル展開も進んでおり、海外売上高は77.3%(2016年3月期)に達し、世界市場でもトップ5に入る。 2017年3月期第2四半期は売上高で22,695百万円(前年同期比12.1%減)、営業利益で1,437百万円(同4.5%減)、経常利益で959百万円(同19.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益で364百万円(同35.9%減)となった。国内はインフラ投資需要に支えられ堅調に推移したが、海外では米州が比較的健闘したものの中国が不調、さらに為替の影響で大幅減収となった。この結果、営業利益は減益となり、為替差損により経常利益はさらに減益幅が大きくなった。また税効果の影響で親会社株主に帰属する四半期純利益も大幅減となった。全体的には為替の影響による部分が大きく、数量ベースでは決して悲観する内容ではなかった。 同社は12月14日に、2017年3月期通期の業績予想の見直しを行った。同社は海外M&Aに向けて入札プロセスに参加したが、入札そのものは期初に見込んでおらず、入札関連費用の影響が不確定であったことから、一旦は利益予想を見送った。最終的には買収に至らず、入札費用を勘案して営業利益以下の予想を見直すに至った。なお足もとの受注状況は堅調であることから、売上高は53,000百万円(前期比5.1%減)と期初予想から変更なし、期末配当も期初予想と同額に据え置いた。 同社は、「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」というビジョンを掲げて新しい中期経営計画を発表した。この計画の最大の目標は「高収益体質への回帰」である。今までの売上高拡大重視から利益拡大へ重点を置いている。当初の定量的目標は2021年3月期にEBITDAで130億円としている。 ■Check Point ・イタリアのバイセンフェルス買収により、同社グループのチェーンメーカーとしてのプレゼンスが高まる ・新中計を発表「あらゆる市場で最も信頼される巻上げメーカーを目指す」 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《TN》
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搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14