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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:3分でわかる、FOMCと利上げの影響を徹底解説!

2016/12/14 9:16 FISCO
*09:16JST 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:3分でわかる、FOMCと利上げの影響を徹底解説! 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2016年12月12日11時に執筆 今週の12月13日・14日には、米国でFOMCが開催されます。 今回はそのFOMCと、FOMCで注目されている利上げ、その利上げによる日本市場への影響を解説していきます。 ■米FOMCは世界的に見て重要なイベント FOMC。個人投資家であれば、度々ニュースなどでも取り上げられているので耳にしたことはあるでしょう。 ただし、FOMCがどういったものなのか、いまいち理解できていないという個人投資家の方も、実は少なくないのが現状です。 ▽FOMCって一言でいうと何なの? FOMCとはFederal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略。アメリカの金融政策を決定する会合のことです。 そのFOMCを開催する機関をThe Federal Reserve Board(連邦準備理事会)。これが、通称FRBと呼ばれる組織ですね。 これだけ聞くとよくわからないかもしれませんが日本に当てはめて考えると、 ・FOMC→金融政策決定会合 ・FRB→日本銀行 となるので、幾分かわかりやすいと思います。 つまり、FOMCとは『米国の金融政策の根幹を担う中央銀行の政策決定会合』と言えます。 ただし、このFOMCは日銀が行う金融政策決定会合以上に、世界経済に大きな影響を及ぼします。 もちろん、日経平均や為替市場にも影響がありますので、我々個人投資家にとっても非常に重要な会合と言えます。 ▽今週控えるFOMCの焦点は利上げの実施決定の有無 12月13日、14日にFOMCが開かれ、14日には声明を発表します。(日本時間では15日午前4時頃) 誰もが注目する今回のFOMCの焦点を一言で言うと、利上げを行うか否かといえるでしょう。 ▽利上げとは? 利上げとは、中央銀行が政策金利を引き上げることを指します。 政策金利というものは、中央銀行がその他銀行にお金を貸し出す金利のことを指しており、以前、日本でも日本銀行が行ったマイナス金利が記憶に新しいかと思います。 このマイナス金利も政策金利の一つであり、マイナス金利の場合は金利を下げたので利下げ。逆に金利を上げることを利上げと呼びます。 利上げが行われたら株価はどうなるの? 一般的には、金利が上がれば株価は下がるといわれています。 主だった理由としては、多くの企業は銀行から資金融資を受けていますので、金利が上がれば返済額が増える。それが業績の圧迫に繋がると考えられているからです。 個人で考えれば、利子が上がれば返済が大変だからといった考えですね。 しかしながら、現在の相場に於いては、金利が上がれば株価は上がると、私は考えます。 米国の失業率は右肩下がりを続けています。加えてGDPは右肩上がりと、景気が良くなっていると判断できる経済指標が継続的に発表されています。 つまりお金を借りる側の企業も好景気の影響を受けており、金利が上がった程度では業績は圧迫され辛いと考えても良いでしょう。 また、業績拡大のために企業もさらに銀行からお金を借り、金利が上がった分、銀行の業績も伸びる。 結果、中長期的に企業の業績も伸びるという環境が出来上がります。 ▽利上げによる為替の影響は? 利上げが行われれば、金利が高い国のほうが、お金を運用して利益を得やすいという考えが働きます。 つまり利上げ後のドル/円の動きは、現在マイナス金利の日本の円が売られ、金利の高くなったドルが買われる動きになる。つまり、円安方向に振れる動きになります。 もちろん、足元の為替相場では既に今回の利上げを織り込む動きが加速していると考えています。 材料出尽くしから、一旦利益確定の動きが生じる可能性も、頭に入れておきましょう。 ■今回のFOMCで、確実に利上げは決定されるのか? 先に結論を言ってしまえば、利上げが行われる可能性は高いと考えています。 理由をいくつかあげますと、 ・アメリカ大統領選が通過したこと。 ・ドナルド・トランプ氏の次期アメリカ大統領選勝利後の市場の反応はポジティブ材料。利上げを行う環境としては支障がないと判断されること。 ・FRBの議長であるジャネット・イエレン氏も11月17日に「利上げは比較的早いことが適切」と発言。 ・11月分の米雇用統計も堅調であり、好景気継続の見通し。 利上げを行わない理由はないと言える程、利上げを行える材料が揃っています。 ただ、急ピッチな利上げを実施してしまうと、新興国のマーケットを中心に利上げショックが青切る可能性があります。今後も、数回に分けて段階的に0.25~0.5%程度の利上げを行うのではないでしょうか。 ■利上げで狙うべき日本株のセクターはズバリこれ! FOMCにより利上げが行われれば株価は上がり、ドル/円は円安に働くという事は上に書きましたが、どのような銘柄が上がってくるのか?というのが一番知りたいところ。 株高、円安になれば全体的に上昇傾向になりますが、内需系の銘柄よりも海外の情勢に左右されやすい大型株を狙うのがポイントです。 その中で注目するのは... ▽利上げによるアメリカ銀行株の連れ高狙い! 銀行業 三菱UFJ<8306> やはり抑えておきたいのはこの銘柄です。 国内最大の金融グループであり、アメリカ、アジアなど海外展開にも注力しています。 ▽円安により注目! 輸送用機器業 日産自動車<7201> 自動車の大手メーカー。現在は新興国に力を入れています。 トヨタではなく日産自動車をピックアップした理由として、トヨタはPER 13.67倍、PBR 1.28倍なのに対し、日産自動車はPER 8.64倍、PBR 1.05倍と割安水準であり、トヨタと比較して出遅れ感が強い事に着目しました。 ▽利上げ観測により動意 保険業 第一生命<8750> 国内生保大手。株主数は国内最多の企業です。 日銀が行ったマイナス金利時には大幅下落。FOMCで利上げ観測が波及すれば上昇するなど、利上げにより上昇期待が高い銘柄です。 当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。 「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。 ---- 執筆者名:元・社長 ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏 《KS》
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