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桑山 Research Memo(4):国内はトップメーカーとしてシェア拡大、海外は中国需要を開拓後、東南アジアも視野

2016/12/9 12:17 FISCO
*12:17JST 桑山 Research Memo(4):国内はトップメーカーとしてシェア拡大、海外は中国需要を開拓後、東南アジアも視野 ■成長戦略 中期経営計画は策定しているものの、社内管理用に留まり外部に公表はしていない。以下に、取材等で得られた同社の戦略を述べる。 桑山<7889>の業界見通しと戦略を国内と海外に分けて以下にまとめた。 (1)国内 国内の需要は拡大が見込めず推移するという想定で、危機感を共有しているようだ。特に同社の品質と安定供給は、顧客企業である小売販売店等に高く評価されており、国内市場が縮小する中でも販売シェアは拡大している。しかしながら、同社は製造力や製品開発力を競争力としてシェア拡大を追求し、価格競争に陥ることはないと明確に意思表示をしている。 (2)海外 まずは、中国市場での深掘りを進める方針。同社が最終顧客として取り込みを狙うのは、中国市場で最上位に位置するハイエンドの消費者である。国内と同様に、同社の技術や価値が分かる中国でチェーン展開する大手ジュエリー小売会社をパートナーにする方針である。パートナーは、中国に販売網を持ち、同国内で信頼性の高いジュエリー専門の会社で、かつ、同社の強み及び価値観を理解・共有し、加えて国際性を兼ね備えた相手先である。圧倒的に偽物を疑わなくてはならない中国の消費者にとって、同社の信頼性は付加価値となることはもちろんのこと、中国のパートナーとの提携で同国内での信頼を得られると同社は考えているようだ。中国では経済成長と共にブライダル用のジュエリーへの関心も高まっており、同社は日本国内で熾烈なブライダル競争を生き抜いてきた実績を好調なブライダル需要を抱える中国でも活用できると見ている。 現状は、中国事業では地元企業に対して製造コストも割高となり、競争も激しいことから利益は大きくはない。しかしながら、ブライダルが好調なことから、日本市場での経験から付加価値が見込めるこの分野での深掘りを進めていくようだ。 中国市場での展開がある程度進捗してから、北米や東南アジアへの展開も視野に入れているようだ。北米市場は景気回復が見込まれ、東南アジアでは、人口増が著しいこと、また同地域の富裕層は日本人と比べてもジュエリーをより好む傾向が見られるため、中国に続く成長性豊かな市場になる可能性があると考える。 (3)何かしらの利益成長の見通しを 同社は、中期経営計画を策定しているが、同社内での共有と利用に留まり公表はしていない。計画を公表する際には一定の確度と情報を持って臨みたいという投資家などに対する真摯な姿勢は好ましいが、今後、中長期ではどの程度の利益成長を見込んでいるかなどの展望が何かしらの形で遠くない将来に示されることを期待する。 (執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら) 《TN》
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7889 JQスタンダード
789
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時価総額 8,152百万円
国内ジュエリー大手。金・プラチナの貴金属やダイヤモンド等のジュエリー製品の製造、卸売。山洋による公開買付けにより上場廃止へ。19.3期1Qは国内宝飾品市場の弱含みが影響も、組織変更が奏功し販管費が減少。 記:2018/11/05