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アクセル Research Memo(1):業界団体の自主規制の影響で減収減益も、期初計画より売上高、利益とも上振れ着地

2016/11/22 16:15 FISCO
*16:15JST アクセル Research Memo(1):業界団体の自主規制の影響で減収減益も、期初計画より売上高、利益とも上振れ着地 アクセル<6730>は、遊技機器(パチンコ、パチスロ)向けグラフィックスLSIで市場シェア50%以上を握るファブレス半導体メーカー。無借金経営で自己資本比率は90%超と強固な財務体質を誇る。 2017年3月期第2四半期累計(2016年4月−9月)の業績は、売上高が前年同期比35.1%減の4,010百万円、営業利益が同91.7%減の64百万円と減収減益決算となった。遊技機器市場における業界団体の自主規制導入の影響や、伊勢志摩サミット開催に合わせて実施された新台設置の自粛等の影響により、市場全体が低迷したことが要因だ。ただ、期初会社計画比では売上高、利益ともに上回るなど順調に推移した。 2017年3月期第2四半期累計(2016年4−9月)の業績は上振れて着地したものの、通期計画は売上高で前期比11.3%増の10,000百万円、営業利益で同22.8%増の300百万円と期初計画を据え置いている。年明け以降の市場動向が不透明なことが要因だ。ただ、2018年3月期以降は業界団体の自主規制導入の影響も一巡し、遊技機器市場全体が緩やかながらも回復が期待されることや、同社の戦略としてグラフィックスLSI単品販売からモジュール製品販売への移行、並びにメモリモジュールなど周辺製品の販売を拡大していくことで、業績回復ペースは加速化するものと予想される。 なお、遊技機器市場以外の市場開拓に向けた取り組みも進めている。2016年4月にザインエレクトロニクス<6769>と業務提携を発表したのに続き、5月にはリッチラボ(株)とソフトウェアムービーコーデック「H2MD」を利用した動画広告で協業、また、6月には自動車HMI(ヒューマンインターフェース)関連のソフトウェア開発を手掛けるエスディーテック(株)に出資し、車載機器向けでの「H2MD」の採用を進めていく。いずれも当面の業績に与える影響は軽微だが、遊技機器市場以外の事業を育成することで収益基盤の安定化と更なる成長を目指していく考えだ。 株主還元策に関しては、配当を中心に積極的に取り組んでいる。配当額の算定は配当性向50%を基準に、減配となる場合は利益剰余金の状況を勘案した上で、従前の配当水準を考慮しながら決定することを基本方針としている。2017年3月期については、1株当たり10.0円(配当性向56.0%)と前期並みの配当を予定している。 ■Check Point ・2017年3月期第3四半期は入れ替え需要で業績は回復トレンドが続くが、第4四半期は市場不透明で計画は据え置き ・市場は落ち込んだが、自主規制導入の影響が一巡する2018年3月期以降は回復に転じる予想 ・業務提携で遊技機器市場以外へ進出し、従来の技術・ノウハウを生かして更なる成長 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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6730 東証スタンダード
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ファブレス半導体メーカー。遊技機器向けグラフィックスLSIで国内トップシェア。AI、ブロックチェーン等を活用した新規事業も展開。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは47万個の販売見込む。 記:2024/06/11
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