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イントランス Research Memo(1):大型の土地開発プロジェクトが完了し、17/3期2Qは増収増益

2016/11/22 16:00 FISCO
*16:00JST イントランス Research Memo(1):大型の土地開発プロジェクトが完了し、17/3期2Qは増収増益 イントランス<3237>は、不動産再生を手掛ける不動産デベロッパーである。ワンルームマンションの仲介業務を行う会社として設立され、2006年に東証マザーズ上場を果たすが、2008年のリーマンショックを機に経営危機に陥った。2010年に現代表取締役社長である麻生正紀氏が買収を行い、新経営体制に移行した。その後麻生社長に率いられた同社は独自の不動産再生機能をてこにして、増益基調を取り戻し復活した。 同社は、全国の商業ビル・オフィスビル・レジデンス等幅広い中古物件を対象とした不動産再生事業を営んでおり、購入後はエリアの特性やニーズに合わせバリューアップし、時期をみて売却するという流れで事業を行っている。他社が扱わない難しい物件においても、クリエイティブな発想力と果敢な行動力によって、高い収益を獲得するという事業モデルが特徴だ。土地開発においても隣接地関係者への提案を粘り強く行い、権利関係を調整するのが同社の真骨頂だ。 2017年3月期第2四半期累計の業績は、売上高2,274百万円(前年同期比110.5%増)、営業利益638百万円(同21.6%増)、経常利益542百万円(同6.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益368百万円(同6.0%増)と増収増益の決算となった。増収増益の主な要因は、大型の土地開発プロジェクトが無事完了したためである。横浜山下町プロジェクトI(横浜中華街の土地開発)の売却が完了し、中国地方における土地開発プロジェクトの完了に伴う分配金も計上された。上期が好調に推移したため、2017年3月期通期の予想に対する進捗率は売上高ベースで73.4%、営業利益ベースで73.4%となっており、通期計画達成に向け視界は良好である。 同社は2016年8月に和歌山マリーナシティの一部施設(和歌山マリーナシティホテル、紀州黒潮温泉、ソルカサ・デル・マールの1階部分)の信託受益権を取得した。このリゾート施設は和歌山県北西部にある人工島にあり、リゾートホテル、テーマパーク、フィッシャーマンズワーフ(海産物小売・飲食店街)、天然温泉、マリーナなどがそろう総合リゾート施設である。関西国際空港から自動車で1時間弱、JR新大阪駅から電車で約1時間30分と交通アクセスが良く、国内外から年間推計130万人(2015年度)の観光客が来島する人気スポットである。短期的には、保有する3施設の相乗効果を高めるとともに、増加傾向の外国人観光客の更なる増加を目指す。長期的には、他施設を保有する和歌山マリーナシティ(株)との連携により和歌山マリーナシティ及び周辺地域のリゾート開発に領域を拡大したい考えだ。 ■Check Point ・2017年3月期第2四半期は大型土地開発プロジェクトが完了し増収増益 ・和歌山マリーナシティの施設取得(リゾートホテル、温泉施設など) ・横浜でのホテル用地や鎌倉での温浴施設用地の取得・開発が進行中 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《HN》
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商業ビルやオフィスビル、レジデンス等の中古物件を対象とした不動産再生事業を手掛ける。宿泊施設の運営、運営コンサル等を行うホテル運営事業も。都市型アパートメントホテルの開発等でホテル運営収益の拡大図る。 記:2024/10/11