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ボルテージ Research Memo(1):3年戦略を発表。19/6期での飛躍を目指しビジネスモデルの抜本的改革に着手

2016/11/18 16:00 FISCO
*16:00JST ボルテージ Research Memo(1):3年戦略を発表。19/6期での飛躍を目指しビジネスモデルの抜本的改革に着手 ボルテージ<3639>はモバイルコンテンツのサプライヤー。企業理念の「アート&ビジネス」に基づき、ゲームともマンガとも異なるストーリーエンターテイメント「ドラマアプリ」のジャンルを確立した。コンテンツのテーマを「恋愛と戦いのドラマ」に絞り込み、恋愛ドラマアプリの分野では圧倒的な存在感を有している。 同社は2016年7月に創業者である代表取締役会長の津谷祐司(つたにゆうじ)氏が社長に復帰し、津谷氏のリーダーシップのもと、ビジネスモデル改革プラン『3年戦略』を策定した。背景には、恋愛ドラマアプリで新境地を切り開き急成長を遂げた同社が、ここ2年の停滞期から脱出する為に腰を据えてビジネスモデル改革に取り組む、という覚悟が伺える。同社は改革に取り組むにあたり、先の2016年6月期通期決算発表において改革の骨子を明らかにしていたが、この度の2017年6月期第1四半期の決算発表では、改革実行に際して軌道修正された箇所を含めて、『3年戦略』に関する一連のストーリーを語り直すという形がとられた。 『3年戦略』策定の出発点は、現状の同社の柱となっているビジネスモデルの売上成長率鈍化と今後の逓減予測からくる危機感にある。同社はこれからの事業環境の変化について、「エンタメ業界の大競争」「競争のグローバル化」と想定しているが、目まぐるしく変化する外部環境の中にあって、これまで女性向けモバイルコンテンツ市場における先駆者として高い成長率を誇っていた同社においても、いままさにビジネス面での変容を迫られている。 『3年戦略』の入り口は、事業区分の再整理と組織の再構成に取り組むことと定められた。事業区分は従来の2つから3つに変更され、マネジメント手法もそれぞれに適した形に分離される。組織は次世代のリーダーを中心に、複数の自律組織として成長を促していく。ここでは制作プロセスや業務効率の改善とリーダーの育成が同時に進むことが期待されている。 なお、以下より、事業区分については、2017年6月期より適用のものをもとに、「基幹モデル(既存展開)」を“既存展開”、「基幹モデル(新展開)」を“新展開”、「新規モデル」はそのまま“新規モデル”と表記することとする。 また、今回の決算発表では、“新展開”・“新規モデル”及び新事業領域となる“新立地”についての具体的な事業方針が打ち出された。収益化を目指す“新展開”・“新規モデル”の事業区分の商品シリーズについては、前回同様「ミニマム」と「小刻み」をキーワードにしつつ、その後の収益化に向けた仕組みづくりについても施策の在り方を明確した。さらに、“新立地”と名付けられた領域では、VR等のハイテク技術を活用したコンテンツの開発や、同社のコンテンツ資産を舞台やグッズなどのリアルビジネスに展開していくなど、これまでとは全く異なる分野での事業性を模索していくという方向性を示した。 『3年戦略』では今後2年間を抜本的なビジネスモデルの改革に費やし、2019年6月期に業績の飛躍を目指している。弊社では、『3年戦略』について、1)諸施策が1本の筋で貫かれ、論理的連携ができていること、2)(売上高ではなく)“利益”に強くこだわった施策であること、3)組織再編や事業プロセス改善のみならず人事評価制度など会社全体に及んでいること、の3点で実効性とその効果に期待が持てると評価している。 ■Check Point ・『3年戦略』の入り口、事業区分の再整理と組織の再構成を断行 ・“新展開”と“新規モデル”は収益化施策を推進、“新立地”は事業性を模索 ・17/6期は収益拡大だけを優先せず、事業構造改革を進める (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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時価総額 1,570百万円
女性向け恋愛ドラマアプリが主力。「100シーンの恋+」などを展開。男性向けアプリ、電子コミック販売ストア、電子コミックレーベルの運営等も。「ボル恋comic」は売上順調。販路拡大や原作力の強化等を図る。 記:2024/07/05