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北の達人 Research Memo(4):新たな収益柱の伸長により業績が大きく拡大してきた

2016/11/8 16:05 FISCO
*16:05JST 北の達人 Research Memo(4):新たな収益柱の伸長により業績が大きく拡大してきた ■決算動向 (1)過去の業績推移 北の達人コーポレーション<2930>の過去の業績を振り返ると、会員数の拡大に伴って業績が伸びているが、特に2013年2月期からの業績の伸びが大きい。これは、それまで「カイテキオリゴ」への業績依存度が高かったところから、新たな収益の柱となった「みんなの肌潤糖」シリーズの業績貢献が始まったことに起因する。さらに、2015年2月期以降は、「二十年ほいっぷ」による業績貢献も上乗せされている。したがって、ここ数年は「カイテキオリゴ」の依存度を引き下げながら、新たな収益柱の伸長により同社の業績が大きく拡大してきたと言える。 また、利益面も、広告宣伝費の効果的な投入により、売上高の拡大に伴って営業利益率は20%を超える高い水準に上昇してきた。ただ、2016年2月期は、将来を見据えた先行投資等により一旦低下する格好となっている。 一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も、将来の成長のための先行投資に備えて有利子負債を増やしたことから2013年2月期に50.0%まで低下したものの、公募増資や内部留保の積み上げによって2016年2月期は86.5%の高い水準となっている。また、資本効率を示すROE(自己資本当期純利益率)についても、2016年2月期には子会社の減損処理等※により一旦低下する格好となったが、高い収益力に支えられて高水準で推移しており、同社の財務内容は極めて優良と評価することができる。 ※100%出資子会社(非連結子会社)であるオーダーコスメジャパンに対して、当初事業計画とのかい離が生じたことから同社株式の減損処理等(関係会社株式評価損10百万円及び貸倒引当金繰入額36百万円)を行った。 キャッシュ・フローの状況も、大きな設備投資を必要としない事業特性から、投資キャッシュ・フローは潤沢な営業キャッシュ・フローの範囲内に収まり、現金及び現金同等物の期末残高は大きく積み上がってきた。ただ、2016年2月期は、広告宣伝費の投入や将来を見据えた先行投資に加えて、売上高の拡大に伴う商品在庫の積み増しから営業キャッシュ・フローは減少したが、一過性のものとして捉えるのが妥当と考えられる。今後は、強固な財務基盤を今後の成長に向けていかに活かしていくのかが課題となってくるだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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