マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,736.57
+440.06
暗号資産
FISCO BTC Index
11/27 4:56:58
14,085,628
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

RIZAPーG---自己投資産業で世界No.1ブランドを目指す!RIZAP瀬戸社長

2016/10/21 19:23 FISCO
*19:23JST RIZAPーG---自己投資産業で世界No.1ブランドを目指す!RIZAP瀬戸社長 RIZAPグループ<2928>は9月16日開催のフィスコIR主催個人投資家向けセミナーに参加し、瀬戸健社長がプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションの要約内容、およびフィスコリサーチアナリスト飯村真由のライブ社長インタビューの内容は以下の通りである。 【連結決算ハイライト】 同社は第1四半期に積極的に広告宣伝を行っている。そのため、例年、第1四半期については営業損失からスタートする傾向があるが、2017年3月期第1四半期については、売上高は前年同期比64.3%増の198.34億円、営業利益は37.25億円(前期は0.21億円の赤字)の利益計上となった。 第2四半期の業績見通しについては、当初は売上高を390億円としていたが、418億円に上方修正を行った。営業利益は当初32億円としていたが、第1四半期で上期計画の見通しを超過したため、51.40億円へと大幅に上方修正した。 これまで同社は広告宣伝を積極展開し、それに連動して売上が成長していたが、前期からお客様満足を徹底的に上げることに注力。その結果、既存顧客から新規顧客を紹介してもらえ、紹介・リピート率向上に寄与して宣伝広告費をかけずとも売上が伸びている状況に。それに伴い、売上高広告宣伝費比率は低下傾向にある。 通期業績見通しについては、売上高は前期2016年3月期の554.48億円から、今期2017年3月期は1000億円、営業利益は前期の50.66億円から、今期は101.50億円とし、順調に推移している。 財務体質においては、M&Aを積極的に行っているものの、Net Debt / EBITDA倍率をみるとTOPIXの平均と同じ水準の1.9倍となっており、負債と収益のバランスはとれている。ROEについてもTOPIXの平均ROE 7.2%に比べると、同社のROEは27.1%と非常に高くなっている。 同社は昨年2015年2月に中期経営計画「COMMIT2020」を発表した。売上高については2017年3月期に1000億円、2021年3月期には3000億円の到達を目標とし、営業利益については2017年3月期に100億円、2021年3月期には350億円の達成を目標に掲げた。今期2017年3月期の売上高・営業利益はともに達成見込みとなっており、2021年3月期の目標数値に関しては前倒しで達成できるように確実に事業を進めて行きたいと考えている。 【経営理念・ビジョン】 RIZAPやグループの商品を通じて「人は一生輝いていられる」ということを証明していきたいと考えており、グループの経営理念を『「人は変われる。」を証明する』としている。 同社はマズローの欲求5段階説のピラミッドの頂点にある「自己実現欲求」のみを対象として、自己投資となる商品サービスを開発していく。人間は「自身が輝きたい」「自分に自信を持ちたい」という自己実現欲求には終わりがなく、その市場はかなり大きな規模であると捉えている。 現在、RIZAPの「ジム」を事業領域としているが、そこから派生する「健康管理サービス」「医療関連サービス(保険外)」「ダイエット食品・サプリメント」にも事業領域を拡大していく。同社はこれらの市場だけでも2兆円規模になると考えている。ダイエットの失敗の主な原因は3日坊主・続かないことであるが、RIZAPで培った「前向きな強制力をもってトレーナーと一緒に徹底的にやり切るサービス」が、これらの事業領域で今後必要になると感じている。 また、同社はその先の市場として自己投資産業市場を見据えている。この市場規模は7兆円以上と考えている。自己投資産業市場への足掛かりとして、直近では「RIZAP GOLF」と「RIZAP ENGLISH」の事業を開始した。 【個別戦略】 RIZAP関連売上は右肩上がりの成長を続けている。店舗数は現時点で83店舗だが、17年3月期末までに120店舗まで拡大する予定。現在、店舗では約1000名の入会待ちの状態が常時続いている。新店舗をオープンすれば瞬間的に満員になる状況で、継続的に店舗数を増やしていく計画である。 同社はストック型ビジネスモデルへの転換を図るため、顧客満足度を徹底的に上げることに注力し、その評価指標として「NPSスコア」(※)を採用した。その結果、16年3月と16年6月時点を比較すると2倍にまで上昇した。(※NPSスコア:顧客の満足度や継続利用意向を示す指標。) リピート施策としては、「ライフサポート・プログラム」を導入。RIZAPプログラム終了後も、RIZAPから月2回の指導とRIZAP店舗スペースを利用しながら長期的に生活習慣を改善していくサービスを開始したところ非常に好評。これまでのRIZAPは2ヶ月程度という人生のワンポイントで利用されていたが、長期間に渡って通われるお客様も増えている。また、利用頻度によってランクが決まり、様々なサービスを受けることができる「ステータス制度」の導入も今年からスタートした。 これら施策によってリピート率は2016年3月期第2四半期の平均と比較して、現時点で30%増加した。また、1年後の残存率は2015年4月と比較すると1.6倍になった。ゲスト紹介入会についても2015年3月期の平均に比べ、2017年3月期第1四半期は3倍にまで増加した。 海外展開は、5ヶ国(中国、台湾、香港、シンガポール、米国)で開始している。国内外問わずフィットネス、パーソナルトレーニングジムは存在するが、顧客と一緒に3日坊主を解消し、ゴール設定をして継続的に生活習慣の改善を行うサービスはない。このような点において手応えを感じている。香港では進出した半年後に2店舗目を出店し、台湾においても新店舗出店の準備中。 RIZAPは減量だけではなく、健康管理・ヘルスケアの取り組みも強化している。東京大学との共同研究も開始した。RIZAPでは4万人のトレーニングデータを継続的に分析している。結果を出せたトレーナーと出せないトレーナーを比較することで法則性が見えてきており、トレーニング成果の高い再現性を確保できるようになっている。その結果、トレーニングを開始して2~3週間分の顧客データを用いて、2ヶ月後にどのようなプロセスで、どれくらい減量できるのかを90%以上の確率で予測できるようになった。今まで蓄積してきたビッグデータがあることで再現性の解明が進んできている状況だ。 新規事業の立ち上げに関しては、「結果にコミットする」という切り口で展開。まずは「結果にコミットして欲しいサービス」として高いニーズを感じたゴルフ事業「RIZAP GOLF」を開始。7月から新たにスタートした「RIZAP ENGLISH」はTOEICのスコアアップに特化したコミット型の英会話スクール。どちらも専属のプロがついて徹底的に結果が出るまでやる、万が一結果が出なければRIZAP同様に全額返金している。 事業提携戦略の強化については、ソフトバンクグループ<9984>との提携によりITを活用した健康増進サービスを近日配信開始の予定。また、伊藤忠商事<8001>と提携して機能性ウェアを発売していく。 一方、攻めだけではなく、経営に対する守りの側面として、グループガバナンス体制の強化を目的に経営諮問委員会を設置。竹中平蔵氏、藤田勉氏、松岡真宏氏に加え、新たに伊藤邦雄氏が経営諮問委員に就任した。 今後の目標としては、自己投資産業で世界No.1ブランドをつくることを掲げている。2021年3月期に売上高3000億円、営業利益350億円の業績目標を前倒しするくらいの意気込みで着実に進めていく。 【飯村真由のライブ社長インタビュー】 飯村:7月1日に「RIZAPグループ」に社名を変更されましたが、その後の反響はいかがでしょうか? 瀬戸:社名変更は、RIZAPブランドを素晴らしいブランドにしていくということに対する覚悟の現れです。グループにとってRIZAPブランド(のイメージ)が全て(大切)ですので、自信と覚悟をもって頑張っています。 飯村:「RIZAP GOLF」も大反響のようですね! 瀬戸:はい、かなりの反響でして、入会まで3ヶ月待ちの状態が続いております。現在、広告は止めている状況です。「RIZAP GOLF」の成長性はトレーニングジムのRIZAPを超える勢いです。当社は宣伝広告の手法を長年分析してきたため、広告を初めて出した時の反響で、潜在的な全体の需要を予測することができます。「RIZAP GOLF」の広告を開始した時、かなりの反響があったので、今後の成長には自信があります。 飯村:新規事業に加えてM&Aによる成長加速もポイントだと思うのですが、どういった企業をM&Aしたいと思われているのか、M&A戦略のポイントを教えてください。 瀬戸:自己実現を支援するサービスを提供している企業を一番に考えています。創業当時は主に「おからクッキー(豆乳クッキーダイエット)」を販売していたが、その後に美顔器を販売する企業を買収しました。その時に「なぜクッキーを販売している企業が美顔器を販売する企業を買収するのか」という質問を多く受けましたが、お客様は「痩せたい」「綺麗になりたい」「自信を持ちたい」といった自己投資を目的に商品を購入しているという部分は共通しています。そのように、M&A対象企業は、自己実現の支援ということをポイントに選定しています。 飯村:足元の業績が非常に好調ですが、株主還元についてはどのようにお考えでしょうか? 瀬戸:配当性向は20%の方針で行っています。株主優待に関しては、グループ企業に商品が豊富にありますし、商品のラインナップ含め、株主の皆様に喜んでいただけるよう、優待の拡充も急ピッチで進めていこうと考えています。 飯村:瀬戸社長ありがとうございました。 本セミナーの動画をフィスコIRのセミナーページにて公開しておりますので、そちらも是非ご覧ください。 《HN》
関連銘柄 3件
231
11/26 15:30
-2(-0.86%)
時価総額 137,829百万円
ボディメイク事業等を展開するRIZAPを中核とする持株会社。健康食品等の販売を行う健康コーポレーション、インテリア雑貨等を手掛けるBRUNOなども傘下に持つ。chocoZAP事業の拡大に引き続き注力。 記:2024/08/27
8001 東証プライム
7,450
11/26 15:30
-90(-1.19%)
時価総額 11,807,430百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(-0.34%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17