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ホットリンク Research Memo(2):ソーシャルメディア上に投稿された記事を収集・分析するツールを展開

2016/10/5 16:12 FISCO
*16:12JST ホットリンク Research Memo(2):ソーシャルメディア上に投稿された記事を収集・分析するツールを展開 ■ホットリンク<3680>の事業概要 (1)事業内容 「Twitter」や「2ちゃんねる」「Weibo」、各種ブログなどソーシャルメディア上に投稿された記事を収集・分析するツールを開発し、企業のマーケティング戦略やリスクマネジメントなどに利活用するサービスを提供している。 主要サービスとしては、ソーシャル・データの収集・分析ツールを提供するSaaS※のほか、SIerやツールベンダーに分析ツールやソーシャル・データを販売、あるいはこれらデータを使ってインバウンド消費の動向を分析し、レポートとして販売するソリューションサービスに分けられる。2016年12月期第2四半期累計の売上構成比で見れば、SaaSが35.5%、ソリューションサービスが64.1%となっている。各事業の内容は以下のとおりとなる。 ※SaaS(Software as a Service): 通信ネットワークを通じて顧客にソフトウェアを提供し、顧客が必要なときにネットワークにつないで使用するソフトウェアサービス。月額ごとに利用料金を徴収するストック型のビジネスモデルとなる。 ○ SaaSサービス SaaSサービスは、ソーシャル・ビッグデータの分析ツール「クチコミ@係長」と、リスクモニタリングツール「e-mining」の2つの商品で構成されている。いずれも初期費用10万円で、月額利用料は「クチコミ@係長」が10万円~、「e-mining」が10万円~となり、月額利用料に関しては利用可能ID数や対象メディア、データ容量などによって加算され、大口ユーザーでは月額100万円程度まで利用する企業もある。 累積導入社数は2つ合わせて1,900社以上(「クチコミ@係長」900社以上、「e-mining」1,000社以上)となっており、このうち現在の実稼働数は約500社となっている。業種的には消費財メーカーやサービス、金融業界など幅広い企業に導入されており、利用企業の約8割が大企業となっている。 「クチコミ@係長」の特徴は、国内最大級のソーシャルメディアデータを保有し、トレンド分析や属性分析などを簡単操作、かつリアルタイムに実行できること、また、テレビやWebニュースなどとのクロスメディア分析、自社が保有するデータ(アンケート、コールログ等)のテキストマイニングを行うデータインポート分析機能なども実装していることが挙げられる。 特に、ソーシャルメディア分析では国内ブログの約90%をカバーしているほか、投稿サイト「2ちゃんねる」の過去データをすべて保有し、また全世界のTwitterデータを販売するGNIPとデータの利権契約を締結するなど、国内では圧倒的なソーシャルメディアデータの保有量を誇っている。同ツールでは、トレンド分析などをリアルタイムに行えることから、顧客企業が自社のマーケティング施策に迅速に活用することができ、マーケティング部門におけるROI(投資対効果)向上のための支援ツールとして位置付けられている。 一方、「e-mining」は、あらかじめ設定したリスクに関するキーワードを「Twitter」や「2ちゃんねる」などから自動収集するツールで、アラート機能によってこうしたリスクの拡大を早期に察知できるサービスとなる。モニタリングの対象は、「Twitter」「2ちゃんねる」以外にもブログや各種ニュースサイトなど約2,000メディアを網羅し、1日当たり約13百万のWebページを巡回して、カテゴリ別に検索結果を報告する。特にここ最近ではソーシャルメディアへの投稿を契機に風評被害等が拡大するケースが増えていることもあり、大企業を中心に導入が進んでいる。 ○ ソリューションサービス ソリューションサービスには、2015年1月に子会社化したEffyis(ブランド名:Socialgist)のソーシャルメディアデータ販売事業、子会社の(株)トレンドExpressが展開する訪日外国人の消費動向分析サービスのほか、「クチコミ@係長」を構成する「データ」及び「分析エンジン」をSIer等に提供するデータプラットフォームサービスが含まれている。 Effyisは世界中のブログ、掲示板、Q&A、レビューサイト等のソーシャル・ビッグデータを収集し、世界の大手IT企業(ソーシャル・ビッグデータ分析、マーケティングプラットフォーム、BI等のツールベンダー等)に販売している。特に、中国大手ソーシャルメディアのデータへのフルアクセス権の販売ライセンスを唯一取得しており、中国のソーシャル・ビッグデータに関する収集力で圧倒的な強みを持っている。主要顧客にはセールスフォース・ドットコムやIBMなどグローバルIT企業のほか、金融機関や政府機関などへの販売実績もある。 また、訪日外国人の消費動向分析サービスでは2015年5月より訪日中国人の消費動向を分析した「図解中国トレンドExpress」のサービスを月額8万円で開始したほか、顧客ごとのニーズに合わせたカスタムリサーチサービスを提供している。 (2)同社の強み 同社の強みは、Effyisを子会社化したことにより世界最大のソーシャルメディアデータ流通企業としての地位を確立したことに加え、同社が持つ世界レベルのビッグデータ解析技術に、Effyisが持つデータストリーミング技術を組み合わせることで、より迅速に高度な分析サービスを提供できる体制が整ったことが挙げられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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時価総額 5,074百万円
SNS広告・SNS運用コンサルやSNSデータアクセス権の販売等を行うソーシャルメディアマーケティング支援事業、Web3関連事業を展開。SNS広告・SNS運用コンサルは順調。DaaS事業は新規開拓等で堅調。 記:2024/06/24