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KDDI Research Memo(7):ROEは15%超と高水準を維持

2016/9/13 17:13 FISCO
*17:13JST KDDI Research Memo(7):ROEは15%超と高水準を維持 ■業績動向 (3)財務状態 KDDI<9433>の2016年3月期末の総資産は5兆8,072億円となり、前期末比1,805億円増加した。これは、非流動資産がのれんや無形資産の増加により前期末に比べ1,164億円増加したほか、流動資産も営業債権及びその他の債権の増加により642億円増加したことによる。 負債は前期末に比べ1,059億円減少し2兆2,978億円となった。非流動負債が借入金及び社債やその他の長期金融負債の増加により1,257億円増加したものの、流動負債が営業債務及びその他の債務や借入金及び社債が減少したことにより2,316億円減少したためだ。一方、資本は利益剰余金の増加などにより前期末比2,864億円増の3兆5,095億円となった。 キャッシュ・フローの状況について見ると、2016年3月末の現金及び現金同等物の残高は同842億円減の1,922億円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期利益8,192億円、減価償却費及び償却費5,321億円、営業債権及びその他の債権の増加額1,443億円、法人所得税の支払額2,920億円などにより8,845億円の収入となった。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得による支出3,433億円、無形資産の取得による支出1,925億円、子会社の支配獲得による支出1,270億円などにより6,679億円の支出となった。また、財務活動によるキャッシュ・フローも社債償還及び長期借入返済による支出2,135億円、配当金の支払額1,628億円、自己株式の取得による支出500億円などにより2,990億円の支出となった。 経営指標について見ると、健全性を表す親会社所有者帰属持分比率は57.0%へ改善したほか、流動比率も181.5%へ改善した。一方、収益性を表すROEは15.5%へ、売上高営業利益率も18.7%へそれぞれ改善、高水準となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 ) 《HN》
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