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GMOペパボ Research Memo(1):「minne」の購入率・購入単価の上昇を狙った施策で一段の拡大を目指す

2016/9/7 16:02 FISCO
*16:03JST GMOペパボ Research Memo(1):「minne」の購入率・購入単価の上昇を狙った施策で一段の拡大を目指す GMOペパボ<3633>は、GMOインターネット<9449>グループの個人向けインターネット関連サービス提供会社。「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」というミッションのもと、ホスティング、EC支援、ハンドメイド、コミュニティの4つの事業領域を柱に、誰もがクリエイターとして活躍できるように個人の表現活動を支える様々なインターネットサービスを提供する。2015年12月期以降、成長を再加速させることを狙い、日本最大規模のCtoCハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」を圧倒的No.1にするために積極的な投資を行っている。 2016年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結業績は、売上高3,424百万円(前年同期比28.6%増)、営業損失119百万円(前年同期は営業損失184百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失54百万円(同四半期純損失197百万円)と2ケタ増収を確保、赤字額は縮小した。これは、1)「ロリポップ!」や「カラーミーショップ」など主要なストック型サービスが堅調に推移した、2)積極投資を続けている「minne」の規模拡大(6月末の作家数25.2万人、作品数327万点、流通額4,012百万円)に伴いハンドメイド事業の売上高が順調に増加したことと、第2四半期(4-6月)に「minne」のプロモーションを抑制したことがプラス寄与したことなどによる。なお、第2四半期(4-6月)業績は、売上高1,773百万円(同28.5%増)、営業利益55百万円(前年同期は営業損失63百万円)となり、営業利益は2014年12月期第4四半期(10-12月)以来の黒字転換となった。 2016年12月通期業績予想については、売上高6,850百万円(前期比20.2%増)、営業利益0百万円(前期は営業損失621百万円)と2ケタ増収、営業利益で収益改善を見込む会社計画を据え置いた。弊社では、1)「ロリポップ!」や「カラーミーショップ」などのストック型サービスの拡大によりホスティング事業、EC支援事業が順調に推移する、2)「minne」は、TVコマーシャルなしで月間7億円程度の流通額を確保できる水準まで認知が進んだと考えられることなどを考慮すると、営業利益ゼロの会社計画の達成はコントローラブルであると見る。 同社では、「minne」の年間流通額100億円という目標達成のために、第3四半期(7-9月)から第4四半期(10-12月)にかけて、流通拡大に寄与する機能開発を中心に行い、年末にかけて実施するプロモーションの効果を最大限に引き出せる体制を構築する。具体的には、サービス開始当初に比べ低下傾向にある購入率を上昇させる施策として、「minne」訪問後の作品検索から作品購入までをストレスフリーで体験できるようにUI/UX※の改修・改善を継続するほか、「auかんたん決済」の導入をはじめとする決済方法の拡大を行う予定。加えて、オウンドメディアの利用、特集・人気コンテンツの強化を行うことに加えて、検索やレコメンドにおけるアルゴリズムの精度向上を継続することにより、クオリティと価格のバランスが取れている作品が目につきやすくなる仕組み作りを進め、横ばいとなっている購入単価の上昇を図る。 ※UIはユーザーインターフェース(User Interface)の略。ユーザーとデジタル機器とのコミュニケーションがうまくできるように手伝ってくれるOS・アプリ画面などを差す。一方、UXはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーが特定のサービスを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語。 足元の「minne」の流通額がオーガニックで月間7億円程度の水準まで成長していることを考慮すると、年間目標である100億円の達成が視野に入ったと弊社では見ている。今後は、購入率と購入単価を上昇させる取り組みの効果が同社の目論見通りに出るかが、流通額100億円達成後の「日本のものづくりを集めた大きな経済圏を作る」という中長期の目標の実現可否を占う重要な手掛かりになると考え、引き続き第3四半期以降の「minne」の流通額の動向を注目する。 ■Check Point ・第2四半期累計決算はホスティング、EC支援事業の堅調、ハンドメイド事業の拡大により2ケタ増収、営業損失額は縮小。 ・積極投資を行っている「minne」は、6月末の作家数25.2万人、作品数327万点、流通額4,012百万円と順調に規模を拡大 ・第3四半期以降、「minne」の購入率・購入単価上昇を狙った施策実施により流通額の一段の拡大を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 ) 《HN》
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時価総額 8,477百万円
レンタルサーバやEC支援サービスを展開。ハンドメイド通販「ミンネ」も。GMOインターネットの連結子会社。ホスティング事業は単価上がり堅調。EC支援はコスト抑制。AIによるサービス開発。配当性向50%。 記:2024/06/07
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時価総額 284,406百万円
クラウド・ホスティング、決済関連サービス等のインターネットインフラ事業が主力。インターネット金融事業、インターネット広告・メディア事業等も。総還元性向50%目標。電子印鑑の契約社数は増加傾向続く。 記:2024/09/01