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スターティア Research Memo(2):ストック型収入が着実に拡大
2016/9/6 16:17
FISCO
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*16:17JST スターティア Research Memo(2):ストック型収入が着実に拡大 ■2017年3月期第1四半期決算 スターティア<
3393
>の2017年3月期第1四半期決算は、売上高2,315百万円(前年同期比2.8%増)、営業損失177百万円(前年同期は営業損失107百万円)、経常損失189百万円(前年同期は経常損失85百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失43百万円(前年同期は当期損失80百万円)と、増収ながらも各利益項目は損失となった。同社は期初予想の段階から第1四半期は損失を予想しており、損失の額は当初計画よりも若干縮小しての着地となった。 事業セグメント別では、デジタルマーケティング関連事業は、売上高345百万円(前年同期比23.6%減)、セグメント営業損失99百万円(前年同期は営業損失10百万円)と、減収、営業損失となった。減収となった理由は、営業戦略を転換中で営業力をフルに発揮できていないことにある。月別動向では、4月、5月の低迷は大きかったものの、6月は回復基調にあるようだ。営業損失が前年同期に比べて拡大した理由は、売上高の減収に加えて、4月よりサポート部門の人員増加、開発の外注増加によって人件費等が増加したことが原因だ。 一方、ITインフラ関連事業は、売上高1,970百万円(前年同期比9.2%増)、セグメント営業損失69百万円(前年同期は営業損失88百万円)と増収ながら営業損失となった。売上高の増収は、“スターティア光”(光コラボレーション事業者としてNTTのフレッツ光の回線を消費者に販売する際の商品ブランド)の販売増や、カウンターのストック収入の増加が寄与した。営業損失の計上は、期初からの想定どおりであったが、前述の増収効果により、営業損失額は計画に比べて縮小しての着地となった。第1四半期において営業損失を想定した理由は、組織改編や従業員教育に関する費用増や、4月の新入社員増加に伴う人件費の増加などの影響を考慮したためだ。 弊社では、2017年3月期第1四半期決算について、通期の計画に沿った順調な決算だったと評価している。詳細は後述するが、2017年3月期は持続的成長の実現に向けた取り組みとして、営業戦略や組織体制、人事制度などについて抜本的な転換を進める変革の年だ。こうした新しい営業戦略や組織体制についての評価を下すには、今第1四半期の3ヶ月間では不十分であり、今後も注視していきたいと考えている。反対に、変革の最初の3ヶ月間の今第1四半期には、費用増も含めて様々な想定外のことが起こったことは想像に難くない。それらを吸収して売上・利益の両面で計画を上回る結果を出した点は素直にポジティブに評価してよいと考えている。 今第1四半期決算において明らかになったポジティブな点は、同社のストック型収入が着実に拡大してきている点だ。同社は、ストック型収入の増大を持続的成長実現の重要なピースとして位置付け、2017年3月期は売上高予想値10,860百万円の内訳として4,407百万円を計画している。今第1四半期のストック収入の実績は約1,100百万円に達した模様で、計画に対する順調な進捗が確認できた。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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3393 東証プライム
スターティアホールディングス
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時価総額 22,999百万円
法人向けトータルサポートサービス「ビジ助」などのITインフラ関連事業が主力。デジタルマーケティングSaaS「Cloud CIRCUS」の提供等も。ITインフラ関連事業のストック商材取引社数は2.4万社超。 記:2024/08/30
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