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ラクオリア創薬 Research Memo(1):ロイヤリティ収入の獲得で安定収益の実現が視野に

2016/8/30 15:33 FISCO
*15:33JST ラクオリア創薬 Research Memo(1):ロイヤリティ収入の獲得で安定収益の実現が視野に ラクオリア創薬<4579>はファイザー日本法人のファイザー(株)から中央研究所が独立してできた創薬開発型バイオベンチャーだ。一般的な医薬品メーカーとは異なり、新薬の種となる開発化合物を創出し、その技術・特許を医薬品メーカーにライセンスアウト(導出)することで収益を上げるというビジネスモデルだ。同社の強みは、参入障壁が高いイオンチャネル創薬において優位性を有している点にある。疾患領域は消化器領域、疼痛領域を得意としている。 同社はここ数年、業績計画が未達となる状況が続いてきた。ライセンスアウトに伴う契約一時金について、ライセンスの導出先企業の事情等で、タイミングが同社の想定と大きく狂うケースが続いたことがその主たる理由だ。しかしながら2016年に至り、同社は転換点を迎えている。導出済みポートフォリオが順調な進捗を見せているためマイルストーン収入の確度が高まってきていることに加え、動物薬の上市(発売)が間近に迫り、安定性の高いロイヤリティ収入が今後の同社の事業収益の柱となってくる道筋が見えてきていることが背景にある。 同社は2016年12月期の事業収益予想を950百万円としているが、第1四半期実績及び第4四半期見込みのマイルストーン収入により、この数値は達成されるめどがついている状況だ。2017年12月期以降はロイヤリティ収入が発生し始めると期待され、事業収益は10億円を安定的に超えると期待される。一方で事業費用は減少トレンドを歩んでいるため、2018年12月期には損益均衡の一歩手前にまで改善する見通しとなっている。 当面は営業損失が続くため、同社は安定的な事業運営のために資金調達が必要になる公算が大きいとみられる。しかしながらこの点についても、過去とはスタンスが変わってくる可能性があると弊社ではみている。同社はかねてより株主価値の向上に高い意識を有していたが、資金調達の結果、希薄化という事態を招くことが多かった。今後の資金調達においては、安定収入のめどが立ちつつあることで、調達方法の選択肢も広がり、株主価値をより意識した形での施策となっていくものと期待される。 ■Check Point ・国内バイオベンチャーの中でもトップクラスの創薬インフラを有する ・動物薬の2つのプログラムは新薬の承認を取得済み、ロイヤリティ収入に期待 ・中期経営計画「Odyssey 2018」を発表 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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旧ファイザー中央研究所が前身の創薬ベンチャー。愛知県名古屋市に本社。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」、ペット用医薬品等を手掛ける。低分子創薬、イオンチャネル創薬が強み。テゴプラザンは承認国が順調に拡大。 記:2024/08/19