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スリープロG Research Memo(1):IT機器サポートとコンタクトセンターが主力、M&A効果で増収増益

2016/8/2 16:12 FISCO
*16:12JST スリープロG Research Memo(1):IT機器サポートとコンタクトセンターが主力、M&A効果で増収増益 スリープログループ<2375>は、IT関連の機器サポートとコンタクトセンターが主力のBPO(Business Process Outsourcing)事業会社である。1990年代後半のYahoo!BB設置事業で急成長し、2003年に東証マザーズ市場に株式公開、その後はIT関連商品・サービスの販売支援事業やコールセンター事業、システム開発事業、教育支援事業などに多角化した。2011年に経営体制を一新し、BPO事業に特化して経営体質の強化に取り組む。東証2部に昇格した2015年からはM&Aを積極化し、事業規模を拡大している。 同社はIT分野での「買う」「始める」「使う」シーンの面倒な現場業務“ラストワンマイル”を一気通貫で受託できる。それを支えているのが全国12万5千人に上る登録スタッフだ。ITスキルの高い個人事業主(フリーランス)が多く、必要な時に・必要な人数を・必要なエリアで雇用する仕組みであり、同社の固定費負担は極力抑えられ、全国一律のリーズナブルな価格体系にもつながっている。全国にセンター・拠点は9つあり、全国規模の短期集中販売支援やリコール等に対応できる数少ないプレーヤーである。 2016年10月期第2四半期の業績は好調である。売上高は前年同期比24.4%増の5,616百万円、営業利益は前期比17.2%増の186百万円と増収増益を達成した。売上高の伸びは、コンタクトセンター事業とビジネス成長支援事業でのM&Aの寄与が大きい。利益に関しては、いずれも黒字の会社をM&Aしたことや、売上原価率を抑えることで増益を確保した。2016年10月期通期の業績予想は、売上高で前期比36.3%増の12,000百万円、営業利益で前期比40.3%増の360百万円を見込む。M&A効果と各事業セグメントの堅調な推移は変わらず、大幅な増収増益は堅そうである。 新しい商品・サービス・技術が開発され普及すると、必ずそのインフラが必要になり導入時設定などの業務が発生する。同社はその“ラストワンマイル”を受託して成長してきた経緯があり、商材は変わってもその勝ちパターンは今後も同様である。今後の期待される分野としては、ロボットやドローン、IoT(モノのインターネット)関連の機器、スマートシティのインフラなどがある。また、グループ化した(株)アセットデザインで開始したコワーキングスペース事業は、“シェアリングエコノミー”が進行する中で世界的に注目されているビジネスモデルである。 現在は東証2部に上場しているが、株主数の基準をクリアすれば東証1部へ昇格が可能になるため、年度内には条件を整えたい考えだ。 ■Check Point ・12万5千人の登録スタッフが“オンデマンド”に稼働する事業モデル ・16/10期2QはM&A効果で増収増益、通期もトレンド維持 ・“シェアリングエコノミー”として注目のコワーキングスペース事業に参入 ・東証1部昇格へ、条件の整備を進める (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《HN》
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時価総額 6,720百万円
コールセンター等のBPO業務を人材確保、業務構築、品質管理まで一括で提供するオンデマンドエコノミー事業が主力。デジタルマーケティング事業等も。シェアリングエコノミー事業では既存店の稼働率向上を優先。 記:2024/10/11