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キトー Research Memo(5):あらゆる市場で最も信頼される巻上げ機器メーカーを目指す

2016/7/6 16:25 FISCO
*16:25JST キトー Research Memo(5):あらゆる市場で最も信頼される巻上げ機器メーカーを目指す ■キトー<6409>の中期経営計画 (1)前中期経営計画の振り返り 同社グループは、「真のグローバルNo.1のホイストメーカー」になるという目標を掲げ、2012年3月期から2016年3月期までの中期経営計画を発表し実行してきた。数値目標としては、2016年3月期に既存事業(オーガニック)で売上高60,000百万円、営業利益5,500百万円、営業利益率9.2%を掲げていた。結果としては売上高は未達であったが、営業利益及び営業利益率はM&A分を含めれば、ほぼこの目標をクリアしたと言えるだろう。 しかし重点施策として掲げてきた「地域戦略」、「生産戦略」、「製品戦略」、「経営管理戦略」、「M&A戦略」については、実績を挙げた部分もあるが、課題が残った部分もあった。そこでこれら残った課題や今後の事業環境を再認識し、以下のような新しい中期経営計画を発表した。 (2)新中期経営計画(2017年3月期−2021年3月期) ●経営ビジョンと基本方針 経営ビジョンとして「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」を掲げている。(英語では、”To become the most trusted anti-gravity equipment manufacturer in the golobal market”) 基本方針としては以下の3つを掲げている。 1.「顧客満足度の向上」を第1の基本方針とする。 2.それを実現する「効率的で機能的な組織」を作る。 3.その組織を作る「人」への積極的な投資を行う。 これらの基本方針による「KITO SPIRIT」を原動力として経営目標に向かって推進するが、以下のような2つのフェーズに沿って計画を実行していく計画だ。 ●経営目標 今回の経営計画の最大の目的は以下の3つである。 1.高収益体質への回帰:「量(売上高)」の拡大より「質(利益)」の拡大を目指す 2. 製品ポートフォリオ拡充による成長:新製品投入と既存製品群の強化による製品ラインアップ拡充 3.真のグローバル企業への組織進化 定量的な目標として、2020年3月期にEBITDAで130億円(2016年3月期74億円)を目指す。 ●経営戦略 同社の強み(シングルブランド、製品・サービスの高い評価と信頼性、日米中でのリーディングポジション)を活かして「事業領域の拡大」と「生産性向上」の戦略を推進する。 a)製品・サービス領域の拡大 1)製品ラインアップの拡充:例えば従来の中核ビジネスであるチェーンブロックにロープホイストを加えて横展開し、さらにチェーンやアクセサリーを加えて縦展開を図る。これによって事業領域が平面的に拡大される。 2)付加価値の向上:既存製品の強化や顧客目線の製品価値追及によって製品価値を向上させる。さらに顧客トレーニングメニューの充実、デリバリーの向上によって顧客サービスを向上させる。 b)事業オペレーションの効率化 1)サプライチェーンの最適化:生産・在庫拠点の分散によるサプライチェーンの最適化を進める。これによってデリバリーの改善、在庫圧縮を図る。 2)財務体質の改善:投資回収のスピードアップ、運転資本の最適化、キャッシュマネジメントの強化によって、ピアレス買収で悪化した財務体質の改善を図る。 3)“KITOQuality”の確立:グローバル統一品質基準及びグローバル品質保証体制を確立する。 4)“ONE KITO”の実現:グループERPの統合を進め、地域を超えたノウハウを共有する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
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時価総額 57,335百万円
搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14