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北の達人 Research Memo(1):海外からのネット注文やインバウンド需要が拡大

2016/5/20 15:27 FISCO
*15:27JST 北の達人 Research Memo(1):海外からのネット注文やインバウンド需要が拡大 北の達人コーポレーション<2930>は、インターネットにて一般消費者向けに健康食品や化粧品を販売するeコマース事業を展開している。オリジナルブランド「北の快適工房」のサイトにて、便秘やアトピー、ニキビなど、体の悩みのサポートに特化した商品の開発及び販売を主力とし、特にオリゴ糖を原料とする「カイテキオリゴ」が同社の成長をけん引してきた。また、最近では、保湿ケア商品「みんなの肌潤糖」シリーズや、台湾及び香港など外国人からの評判も高い洗顔料「二十年ほいっぷ」が新たな収益柱として同社の成長スピードを高めている。2015年11月24日には東京証券取引所市場第2部から同市場第1部銘柄へ1年での指定替えとなった。 2016年2月期の業績は、売上高が前期比14.5%増の2,222百万円、営業利益が同13.5%減の397百万円と2ケタの増収ながら減益となった。売上高は、戦略的な広告宣伝費の投入等により主力商品群がそれぞれ順調に拡大している。特に、「二十年ほいっぷ」が旺盛な国内需要に加えて、海外からのネット注文やインバウンド需要(訪日外国人によるドラッグストア等への指名買い)の拡大によって増収に大きく寄与した。一方、広告宣伝費の増加は想定内であったものの、将来を見据えた組織強化等への先行投資が減益を招く要因となった。なお、新商品については3商品をリリースしたが、そのうち、目の下のクマを改善するクリーム「アイキララ」(11月10日リリース)が爆発的なヒット商品となっており、主力商品の一角を占める勢いで伸びている。 2017年2月期の業績予想について同社は、売上高を前期比18.5%増の2,633百万円、営業利益を同27.5%増の507百万円と大幅な増収増益と見込んでいる。売上高は、「二十年ほいっぷ」をはじめとして、主力商品群が概ね好調に推移することに加えて、順調に立ち上がった「アイキララ」が大きく伸長する見通しである。新商品についても年間7から14商品程度のリリースを予定している。一方、利益面では先行投資の一巡や増収による費用の吸収等により利益率の回復を見込んでいる。弊社では、同社の新規会員獲得のための広告投資手法がうまく機能していることやインバウンドを含めた海外からの需要の拡大等により主力商品群が好調に推移していること、新商品「アイキララ」が足元で順調に伸びていることから同社の業績予想は達成可能とみている。 同社の成長戦略は、これまで同様、健康・美容等の悩みに対して効果を実感しやすく、リピートされやすい商品分野に対して、圧倒的な商品力を生かしたニッチトップを狙うことで、安定的な業績の伸びを実現することである。中長期的には売上高100 億円、営業利益30 億円規模の高収益企業を目指している。弊社では、「カイテキオリゴ」の持続的な成長に加えて、「二十年ほいっぷ」や「アイキララ」のような売上高3億円規模のニッチトップ商品を多数育てることが目標達成に向けてカギを握るものとみている。アジア展開の本格化や今後予定されている新商品の進展のほか、強固な財務基盤を活用した投資戦略(特にM&A)などにも注目したい。 ■Check Point ・「二十年ほいっぷ」が新たな収益柱として成長スピードを高める ・主力商品群が順調に拡大し増収、組織強化等への追加投資で減益 ・新商品「アイキララ」が大きく伸長し、17/2期は増収増益の見通し (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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時価総額 23,418百万円
健康食品・化粧品ブランド「北の快適工房」が主力のヘルス&ビューティーケア関連事業が柱。オリジナルヘアケアブランド「SALONMOON」等も。独自の広告運用システムに強み。北の快適工房は新規顧客獲得に注力。 記:2024/05/06