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シノケンG Research Memo(4):アパート販売事業がけん引し、期初予想を大幅に上回る好決算に

2016/3/28 16:14 FISCO
*16:14JST シノケンG Research Memo(4):アパート販売事業がけん引し、期初予想を大幅に上回る好決算に ■決算動向 (1) 2015年12月期業績概況 2月15日に発表されたシノケングループ<8909>の2015年12月期決算は、売上高550億円(前期比38.6%増)、営業利益68.0億円(同43.5%増)、経常利益64.4億円(同49.8%増)、純利益44.4億円(同54.0%増)と大幅増収増益。超低金利の継続などを背景に投資用アパート、マンションの旺盛な需要が続いていることを背景に、6期連続で増収増益、4期連続で過去最高益を更新した。7セグメントすべてで過去最高益を更新したが、特にコア事業であるアパート販売事業がけん引した。ROEは43.8%(前期比0.5pt減)と高水準を維持した。 期中、第1四半期と第3四半期決算発表時に2度会社業績予想を上方修正しており、期初予想に対しては、売上高で50.7億円、営業利益で16.0億円、経常利益で15.9億円、純利益で11.4億円、それぞれ大幅に上回った。アパート販売における引渡しが当初見込み以上に順調に進捗したことなどによる。 (2)主力2セグメントの業績動向 a)アパート販売事業 セグメント業績は、売上高237億円(前期比2.2倍)、営業利益26.8億円(同2.7倍)と急伸した。販売(引渡)棟数は320棟(同149棟増)。2014年12月期末の受注残249棟の引渡しに加え、期中受注期中引渡も順調に進展した。引渡棟数のエリア別内訳は、概算で名古屋100棟、福岡100棟、東京60棟、仙台40棟、大阪20棟だったとしている。2014年12月に大阪オフィスを開設し、昨年初から大阪エリアで受注活動を開始。上期の受注分が引渡しにつながった。特に大きく伸びたのが東京。従来、東京のウエイトは10%程度だったが、20%近くに高まった。 期中の受注棟数は460棟(前期比201棟増)と非常に好調だった。大阪エリアが新たに加わった効果のほか、東京が大きく伸びたもよう。他のエリアも総じて好調だったもようだ。結果、期末の受注残は389棟(前期末比140棟増)と積み上がった。 b)マンション販売事業 セグメント業績は、売上高136億円(前期比2.8%増)、営業利益32.3億円(同2.8%増)と微増収微増益。マンションの引渡戸数は532戸(同4戸増)と計画の518戸をやや上回った。開発期間はマンションの場合、2~3年とアパートの約半年に比べ長いため、リーマンショックのような環境の激変が起きた場合のリスクを考慮して、年間の上限を520~540戸にとどめる方針であり、2013年12月期以降おおむね横ばい圏で推移している。今後もこの方針に変わりはない。 (3)主力2事業以外の業績動向 これら主力2事業以外も総じて順調だった。なかでも、ゼネコン事業の増益が全体への寄与の点で大きかった。小川建設の通期寄与に加え(14/12期は11ヶ月分の取り込み)、良好な建設市場を背景に工事利益率が改善した。 (4)財務内容 好調な期間利益の積み上げにより、2015年12月期末の自己資本は123億円(前期末比43億円増)、自己資本比率は23.5%(同2.8pt増)と改善した。現下の非常に良好なデットの資金調達環境では問題のない水準まで回復したと言えよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤) 《HN》
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不動産会社。アパートやマンションの販売を主力に、不動産管理や売買仲介等のサービスの提供、ゼネコン、介護等の事業を行う。今期3Q累計はアパート販売が順調に推移した。不動産サービスやゼネコンも堅調だった。 記:2022/11/24