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3Dマトリックス<7777>止血材は海外70 ~ 100 ヶ所の医療施設への販売を目指す

2016/3/11 13:48 FISCO
*13:48JST 3Dマトリックス<7777>止血材は海外70 ~ 100 ヶ所の医療施設への販売を目指す ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月3日放送において、3Dマトリックス<7777>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 Q、どういった会社でしょうか。 スリー・ディー・マトリックス<7777> は2004 年に設立されたバイオマテリアル(医療用材料) のベンチャー企業である。 Q、同社の事業内容について詳しく聞かせて下さい。 米マサチューセッツ工科大学において開発された「自己組織化ペプチド技術」を使って止血材や粘膜隆起材、歯槽骨再建材などの医療機器及び医薬品の開発を国内外で進めている。主に心臓血管外科及び一般外科などの手術の際に用いられる止血材の市場規模(2016 年予想) は世界において約3,000 百万US ドルと見られている。このうち米国で1,344 百万US ドル、欧州において1,085 百万US ドルと、世界の需要の大半を占めており、両地域における今後のシェア拡大が注目される。 アジアでの止血材販売は着実に進んでいる。インドネシアの販売パートナー向けの納入が第3 四半期以降より開始される予定であり、シンガポールやマレーシア、ブルネイでも販売パートナーとの独占販売権許諾契約を2015 年12 月に締結しており、今後販売を進めていく。また、韓国やオーストラリアでも今期中の製品登録承認が下りる見込みで、来期初からの販売開始を予定している。また、中南米ではチリ、メキシコ、コロンビア、ブラジルで事業展開を進めており、今期中にも複数の国で販売が開始される可能性がある。 Q、足元の業績はいかがでしょう。 12 月15 日付で発表された2016 年4 月期第2 四半期累計(2015 年5 月− 10 月) の事業収益は52 百万円、営業損失は980 百万円(前年同期は1,004 百万円の損失) となった。事業収益のうち吸収性局所止血材(以下、止血材) の販売については、主に欧州や香港の医療施設向けに納入が進んだことで23 百万円となった。欧州では英国、ドイツ、スイス、フランス、スペインで現地代理店を通じて販売を開始しており、今後もイタリアなど販売国を広げていきながら、通期で70 ~ 100 ヶ所の医療施設への販売を目指していく。一方、国内では止血材の臨床試験再申請を第2 四半期までに行う予定であったが、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下、PMDA) とのプロトコル設定に関する協議が長引いており、現在は2016 年4 月期中の計画届提出、2017 年4 月期第1 四半期の臨床試験開始に向けた取り組みを進めている。また、粘膜隆起材に関しては現在、製品の最適化に向けた改良を行っており、当第3 四半期末までに臨床試験を再開したい考えだ。 Q、中長期的な見通しについても教えてください。 同社が既に発表している中期3 ヶ年計画では、最終年度となる2018 年4 月期に、事業収益で9,851 百万円、営業利益で3,010 百万円を目標として掲げている。止血材の欧州での販売パートナー契約の締結や、日米での製造販売承認取得による契約一時金、マイルストーン収益の獲得、並びに製品販売の拡大が2017 年4 月期以降の業績をけん引していく計画となっている。 Q、その他、注目点はありますでしょうか。 2月半ばには、ヨーロッパ連結子会社3-D MatrixEurope SAS.(「3DMEU」)が、Genelife S.A(本社:メキシコ)との間で、吸収性局所止血材「PuraStat」のメキシコ国内における販売提携に関して販売権許諾契約を締結したことを発表。 メキシコは人口1 億2200 万人以上、1人当たり医療支出は低水準ながら、2013 年は前年比7%の伸びを示している。また、医療機器市場についても2013 年時点で6240 億ドル、2020 年まで年平均6.9%の成長が見込まれている。今後の医療市場全体の成長余地の高い重要な市場として注目される。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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時価総額 10,824百万円
自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材は欧米で好調。欧州で次世代止血材の製造販売承認申請。疑義注記。 記:2024/09/19