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ケネディクス Research Memo(8):自己勘定投資はアセットクラス及び投資タイプともバランスのよい配分

2016/3/9 16:32 FISCO
*16:32JST ケネディクス Research Memo(8):自己勘定投資はアセットクラス及び投資タイプともバランスのよい配分 ■決算概要 (3) ケネディクス<4321>の2015年12月期の投資実績 不動産投資事業における自己勘定投資については、自己資本(エクイティ)の範囲内という方針のもと、回転投資(既存投資からの回収の範囲内で再投資を行う)により、2015年12月期は約376億円(前期は約295億円)の新規投資を行った。これまでのオフィスや商業施設等を対象としたREIT向けのブリッジファンド中心から、賃貸住宅を対象としたコアファンド※1や不動産メザニンローン※2への投資比率が高まるなど、アセットクラス及び投資タイプともにバランスのよい配分となっている。 ※1安定的なインカムゲインの獲得を目的として長期的な運用を目指すファンドである。一方、オポチュニスティックとは、短期的なキャピタルゲインを狙うハイリスク・ハイリターン型の投資タイプである。 ※2ミドルリスク・ミドルリターン(おおむね7~8%と推定)を狙うものが中心であり、また流動性も比較的高いことから、通常のエクイティ投資に比べて手堅い投資タイプとみることができる。 一方、2015年12月末の投資金額総計(投資エクスポージャー)850億円の内訳を見ると、2014年12月末と比べてREIT向けのブリッジファンドや長期保有(含み損を抱えた過去投資案件を含む)が大きく減少する一方、開発案件や不動産メザニンローンなどが大きく伸びているところに特徴がある。特に注目すべき点は、これまで業績の足を引っ張ってきた過去投資案件が一掃されたこと、分散されたバランスの良い投資ポートフォリオになっていること、投資余力として150億円を残していることの3つである。 特に、投資余力150億円については、前述した潤沢なキャッシュポジションと連動しており、やや慎重な投資スタンスとして捉えることができる。ただ、繰り返しになるが、金融マーケットの先行きにやや不透明感があるなかで、投資戦略の選択の幅を広げる意味では評価できるものである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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独立系の不動産ファンド運営会社。不動産管理・運営も。20.12期はコロナ禍に伴う運営ホテルの一時休業などが痛手に。三井住友F&リースによるTOBが成立。3月19日付で上場廃止に。伊藤忠との業務提携は解消。 記:2021/03/09