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ダイヤモンドダイニング Research Memo(1):「世界No.1のエンターテインメント企業グループ」を目指す

2016/3/9 16:05 FISCO
*16:05JST ダイヤモンドダイニング Research Memo(1):「世界No.1のエンターテインメント企業グループ」を目指す ダイヤモンドダイニング<3073>は、首都圏を中心に多業態展開による飲食事業を主力とするとともに、ダーツやビリヤード、カラオケなどのアミューズメント事業も手掛けている。保有ブランドの多様性を活かしたブランドマネジメント制とドミナント展開に特徴がある。77業態270店舗(海外8店舗を含む)を有しているが、そのうち、山手線沿線内には居酒屋業界トップクラスの184店舗を出店している(2015年11月末現在)。 「世界No.1のエンターテインメント企業グループ」をビジョンに掲げ、「VAMPIRE CAFE」や「アリスのファンタジーレストラン」「ベルサイユの豚」など、個性的な人気ブランドを生み出してきた業態開発力には定評がある。同社は、環境変化に機動的に対応するとともに持続的な成長を実現するために、これまでの成長を支えてきたマルチコンセプト戦略とマルチブランド戦略の融合を完了。両戦略を活用した独自のブランドマネジメント制を推進し、更なる成長に向けて舵を切った。2015年7月には東京証券取引所市場第2部から約7ヶ月で東京証券取引所市場第1部へ指定変更となった。 2016年2月期第3四半期累計決算は、売上高が前期比14.6%増の21,772百万円、営業利益が同52.7%減の270百万円、経常利益が同54.6%減の259百万円、四半期純損失が258百万円(前年同期は201百万円の利益)と増収ながら減益となり純損失に転落した。 売上高は、「九州 熱中屋」や「わらやき屋」などの高収益ブランドを軸とした出店計画が順調に進んだことから大きく伸長したものの、利益面では、ハワイウェディング事業(米国ハワイ州)の立ち上がりの遅れや海外飲食事業(シンガポール)の業績不振など、海外事業における営業損失が想定よりも拡大したことが減益要因となった。また、海外飲食事業(シンガポール)からの事業撤退の方向性を決定したことに伴い、連結海外子会社の固定資産及び同社に係るのれんを減損損失として特別損失に計上したことから純損失に陥った。 2016年2月期第3四半期までの状況を勘案して、通期業績予想を減額修正した。修正後の業績予想は、売上高が前期比15.0%増の30,000百万円、営業利益が同6.7%減の900百万円、経常利益が同11.1%減の850百万円、当期純利益が0百万円(前期は385百万円の利益)と増収ながら減益を見込んでいる。ただ、積極的な出店計画が順調に進んでいることや既存店が堅調に推移していることから、事業撤退の方向性を決定した海外飲食事業(シンガポール)を除けば、同社の成長戦略はおおむね順調に進捗していると見ていいだろう。弊社では、来期(2017年2月期)は、今期出店分による寄与や不採算であった海外飲食事業(シンガポール)からの事業撤退により損益面での大幅な回復を見込んでいる。 今後、同社は「九州 熱中屋」や「わらやき屋」などの高収益ブランドを軸とした積極的な出店拡大やウェディング事業の本格稼働などにより持続的な成長を目指す。弊社では、インバウンド(外国人旅行客)需要の取り込みや2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けた首都圏(都心部)への集中出店のほか、関西圏及び九州エリア等への出店拡大が同社の成長をけん引するものと見ている。 ■Check Point ・積極的なM&Aによる規模拡大が成長を支える ・「九州 熱中屋」を筆頭とした高収益ブランドが新規出店の軸 ・不採算事業からの事業撤退で損益面は大幅な回復か (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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ダイヤモンドダイニング、エスエルディー、湘南レーベル等を傘下に収める持株会社。飲食・アミューズメント事業、ホテル・不動産事業を展開。飲食事業では新規出店店舗が業績貢献。26.2期売上高400億円目標。 記:2024/10/20