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ダイナムジャパンHD Research Memo(5):16/3期2Qは減収減益で着地、期初計画から織り込まれていた
2016/1/13 16:26
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*16:26JST ダイナムジャパンHD Research Memo(5):16/3期2Qは減収減益で着地、期初計画から織り込まれていた ■業績動向 (1) 2016年3月期第2四半期累計期間 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>の2016年3月期第2四半期累計期間決算は、営業収入75,843百万円(前年同期比6.0%減)、営業利益7,383百万円(同54.0%減)、税引前中間利益7,323百万円(同50.3%減)、親会社所有者に帰属する中間利益4,784百万円(同47.1%減)と減収減益で着地した。減益要因はいずれも、期初からの計画に織り込まれており、特段のサプライズではない。 営業利益が前年同期から8,684百万円減少した要因は、粗利益率の低下、新規出店の影響、リニューアル費用の3点が主な要因だ。同社は顧客への還元率を高めて来店客数を増やすことを中長期安定戦略と位置付けており、今第2四半期の粗利益率は、前年同期との比較で0.8%ポイント、2015年3月期通期との比較で0.5%ポイント低下した。新規出店は初年度の赤字は避けられないが、今第2四半期はそれが10店あった。リニューアル費用も1店当たり30百万円~50百万円の費用がかかるが、それを当初からの計画に従い70店舗に対して行った。 (2) 2016年3月期及び2017年3月期の考え方 同社は業績予想を公表していない。弊社では今通期及び2017年3月期については以下のような推計が可能ではないかと考えている。 同社は今第2四半期において70店舗のリニューアルを行った。リニューアルの効果が客数増、売上増という効果をもたらすことは2015年3月期第4四半期のリニューアル開始以来、実績として証明されている。そのため、今第2四半期のリニューアルが第3四半期以降の売上高を押し上げるものと期待される。リニューアル効果の持続期間が当初期待されたよりも短い傾向にあることには注意が必要だが、四半期ベースの営業収入は、2015年3月期第4四半期を底に上向きつつある。今下期の貸玉収入について、今第2四半期との比較で2%程度の増収期待は合理的と言えると弊社では考えており、以下ではこれを基準に試算を試みる。 下期も第2四半期同様の顧客還元率を維持すると仮定すれば、今下期の営業収入は約77,000百万円となり、通期の営業収入は153,000百万円を超えてくることが期待される。今下期の営業費用を上期並みと仮定すれば今下期の営業利益は約8,400百万円となり、通期では15,800百万円から16,000百万円の水準になってくると期待される。 ここに夢コーポレーションの新規連結分が上乗せされることになる。ダイナムグループのパチンコ1店舗当たりの営業利益は、2015年3月期実績で50.4百万円だった(年間営業利益19,344百万円を店舗数の期首期末平均である384店で除した)。夢コーポレーションの店舗収益もダイナムと同様だと仮定すると、年間の営業利益は39店×50百万円で、約2,000百万円との試算が可能だ。今期は連結期間が5ヶ月間であるため、営業利益貢献度は約800百万円程度と推定される。 2017年3月期については、前年比増益となる可能性が高いと弊社では考えている。大規模リニューアルは対象店舗の一巡、新規出店については夢コーポレーションの子会社化で店舗数が計画をクリア、ということで来期は、この両者をゼロと仮定する。するとその利益の押し上げ効果は3,000百万円~4,000百万円あるのではないかと試算できる。ここに夢コーポレーションのフル寄与による増益効果が2,000百万円あるため、他の条件が同じならば営業利益は5,000百万円~6,000百万円押し上げられることになる。これが来期の増益転換を予想する理由だ。 来期に最も重要なポイントは客数が想定どおり回復して売上高を確保できるかにかかっていると言える。上記の試算は、売上高、粗利益率が前期並みという前提で行っている。売上の変動があれば、上記の試算は上下に大きくぶれる可能性がある点には留意が必要だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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