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MRT Research Memo(2):東京大学医学部附属病院の医師の互助組織が起源

2016/1/8 16:02 FISCO
*16:02JST MRT Research Memo(2):東京大学医学部附属病院の医師の互助組織が起源 ■会社概要・沿革 MRT<6034>は「医療を想い、社会に貢献する。」を企業理念とし、医師と医療機関をインターネットでつなぐ医療情報プラットフォームを医師目線で構築、運営し、医療人材紹介などのWebサービスを提供する。東京大学医学部附属病院の医師の互助組織からスタートした経緯から、1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)が主要な営業地盤になっている。地域医療の発展に貢献するために、今年に入ってから、名古屋、大阪に営業所を相次いで開設し、営業エリアを拡大する全国展開を加速させているほか、既存事業の拡大と、新規事業の創出に絡んだ医療情報プラットフォームの拡充に注力している。 同社の前身は、東大医学部卒の医師である冨田兵衛(とみたひょうえ)氏らが中心となり、2000年1月に設立した有限会社メディカルリサーチアンドテクノロジー。設立前は医師同士が信頼関係のもと外勤※1を相互に紹介する仕組みが形成されていたが、その仕組みをインターネット技術の活用によりシステム化し、より効率的に医師と医療機関をマッチングさせる体制を整えた。同年5月に有料職業紹介事業の許可を取得して事業を開始した。2004年10月に一般労働者派遣事業の許可を取得し、2006年10月に有限会社から株式会社へ改組。口コミによる成長に加えて、2004年4月の新医師臨床研修制度の導入※2の影響による医師不足の深刻化問題がプラス要因として働いたことも手伝って、東大医学部卒の医師を中心に順調に会員数を伸ばし、2007年4月に累積医師紹介実績が10万件を超える。 ※1大学病院に勤務する医師が大学医局の指示/紹介により大学病院系列市中病院を含む大学病院以外の関連医療機関に勤務すること。大学医局とは、大学の研究室ごと、もしくは大学病院の診療科ごとに主任教授を組織の頂点とした医師の人事、研究、教育等を担う非営利組織のこと。多くの医師はいずれかの医局に所属している。全国に80の医学部があり、医局数は約2,000医局あると言われている。 ※2研修医が出身大学の医局の枠にとらわれず、自由に研修病院を選択できるようにした改革。これにより、大学、民間を問わず人気の病院には、研修医が集中することになり、医師不足・偏在を拡大させる原因になったと指摘されている。 2010年4月に馬場稔正(ばばとしまさ)氏が社長に就任し、それまでの家族的な経営体制から組織的な経営体制へ移行。加えて、2012年3月には医局の業務をサポートするグループウェア「ネット医局®」の無償サービスの提供を開始、医局の囲い込みによる医師会員数の増加効果もあり、2013年5月には累積医師紹介実績が50万件を突破。2014年9月にMRT株式会社へ社名変更。医師会員への付加価値と社会的知名度の向上を狙い、2014年12月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場した。 大株主の状況(2015年3月末時点)を見ると、創業者である冨田兵衛氏の持株比率は発行済株式数の52.4%(内訳は資産管理会社(株)冨田医療研究所26.4%、冨田兵衛氏19.0%、冨田留美氏(冨田兵衛氏の妻)7.0%)で過半数を保有。代表取締役社長である馬場稔正氏と取締役の小川智也氏を合わせた上位5名の保有比率は61.9%に達する。 なお、2015年3月末時点の新株予約権による潜在株式数は322,500株で、発行済株式数の14.2%に相当する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正) 《RT》
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医療人材紹介サイトを運営。オンライン診療サービスも。東大医学部付属病院の互助組織が法人化して誕生。医師目線によるサービス提供が強み。医師スポットアルバイトのマッチング件数、求人掲載件数で国内トップ。 記:2024/05/03