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ウィルグループ Research Memo(3):主力のセールスアウトソーシング事業が好調、その他の事業も売上高倍増

2016/1/5 16:33 FISCO
*16:33JST ウィルグループ Research Memo(3):主力のセールスアウトソーシング事業が好調、その他の事業も売上高倍増 ■2016年3月期第2四半期連結決算 (2)セグメント別業績 a)セールスアウトソーシング事業 ウィルグループ<6089>のセールスアウトソーシング事業の売上高は前年同期比20.6%増の7,474百万円となった。増収要因は主に3つ挙げられる。第1は、スマートフォンの出荷台数が拡大しているのに伴い、販売スタッフの需要が増加した。これに加えて、ハイブリッド派遣の強みを活かして他社からシェアを奪うことにも成功した。第2は、新領域のビジネスへの進出である官公庁向けの人材サービス、第3は、M&Aである。9月にIT関連企業向けの販促プロモーションサービスを手掛けるクリエイティブバンクの株式の62.58%を所有していたソフトバンクグループ<9984>より約8億円で取得、子会社化した。クリエイティブバンクはインテル(株)や、日本マイクロソフト(株)の販促プロモーションを手掛けており、今後は、ウィルグループとクリエイティブバンクの双方の顧客に、人材サービスを含めたワンストップの販促プロモーションサービスを提供することによって一層の収益増を実現する考えである。 セグメント利益は前年同期比36.0%増の583百万円と大幅に増加した。利益率の高い業務請負が拡大した。売上高の増加による増益効果も加わり、人員の増加によるコストアップ要因を吸収した。 b)コールセンターアウトソーシング事業 コールセンターアウトソーシング事業の売上高は前年同期比17.9%増の4,633百万円となった。スマートフォンの普及拡大に伴い、操作説明をするオペレーターの需要が拡大し、長期案件の獲得に成功した。 セグメント利益は同14.7%増の282百万円となった。増収に伴う増益が業容拡大による人件費及び採用コストの増加を吸収した。 c)ファクトリーアウトソーシング事業 ファクトリーアウトソーシング事業の売上高は前年同期比31.3%増の4,570百万円となった。惣菜やコンビニエンスストア向けスイーツ・弁当といった中食のメーカーからの受注が拡大した。 また、食品分野以外のメーカーからの派遣需要も伸びた。例えば、物流業界への本格進出を果たし、顧客獲得が進んだ。 セグメント利益は同35.7%増の238百万円となった。上記の2事業と同様、売上高の増加による増益が人員増に伴うコストアップを吸収した。 d)その他の事業 「その他事業」は主要3セグメント以外の事業であるが、主力事業への成長と、同社の成長のけん引役になることが期待されている。国内新規事業と海外事業で構成されており、国内新規事業は、介護職派遣、インターネットやモバイル・スマートフォン、ゲーム業界専門の人材紹介ビジネスであるネット人材紹介、オフィス等への人材派遣、スポーツ業界への人材紹介、外国語指導助手(ALT)派遣、IT技術者派遣、シェアハウス、3DCAD・3DCG・3Dプリントといった3D領域に特化したクラウドソーシング(不特定多数の人への業務委託)仲介サイトを運営する3Dクラウド事業の8つのカテゴリーがある。海外事業は、ASEAN地域を対象にした人材紹介や人材派遣業務である。 「その他の事業」の売上高は前年同期比倍増の3,182百万円と大きな伸びを実現した。個々の事業すべてが前年同期に比べて増収となった。特に売上高の増加に貢献したのが介護職派遣で、売上高が前年同期比で約8.6倍になった。増収の要因は、拠点開設を積極的に進めたためである。2015年3月期末は9拠点だったが、2016年3月期第2四半期末には20拠点まで一気に拡大した。拠点を構えれば必ず受注が獲得できるという市場環境であるため、拠点開設を最優先にして事業規模拡大を進めた。期末には25拠点まで増やしていく。ちなみに、現在は拠点開設のための投資のために損益面では赤字となっているが、赤字幅は縮小しており、通期では黒字化が見込めそうである。 また、海外事業において、昨年8月に傘下に収めたシンガポールの人材紹介・派遣会社であるSTCの売上が通期で寄与するようになった点も増収要因となる。 「その他の事業」のセグメント損益は44百万円の黒字(前年同期は58百万円の赤字)と第2四半期ベースで初めて黒字化した。ネット人材紹介が利益貢献した。ネット人材紹介はまだ売上規模が小さいものの順調に拡大しており、黒字転換した。さらに、その他の事業が黒字化した要因は、個々のすべての事業に関して、黒字化か赤字であってもその幅が縮小した点が注目ポイントとして挙げられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《HN》
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