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あらた Research Memo(1):「次世代型卸商社」として更なる進化を遂げるための構造改革

2015/12/14 16:02 FISCO
*16:02JST あらた Research Memo(1):「次世代型卸商社」として更なる進化を遂げるための構造改革 あらた<2733>は日用雑貨・化粧品カテゴリーにおける国内最大級の卸商社で、子会社にはペット関連商品卸で業界トップのジャペル(株)や(株)ファッションあらたなどを抱え、海外では中国、タイに進出している。現在、進行中の中期3ヶ年経営計画では2017年3月期に連結売上高670,000百万円、経常利益6,700百万円を目標として掲げており、「次世代型卸商社」として更なる進化を遂げるべく、構造改革に取り組んでいる。 11月6日付で発表された2016年3月期第2四半期累計(2015年4月−9月)の連結業績は、売上高が前年同期比7.5%増の339,795百万円、経常利益が同235.1%増の2,721百万円と好調な決算となった。売上高は消費増税の影響が一巡したことに加え、インバウンド消費の拡大や夏場の天候に恵まれ季節商材が好調に推移するなど、良好な市場環境が続いたことが増収要因となった。また、利益面でも単価の高い商材が好調だったほか、紙製品の値上げが浸透するなどで売上総利益率が改善したことに加えて、受託物流事業の収益改善や貸倒引当金の減少などが増益要因となった。 2016年3月期の連結業績は売上高が前期比1.8%増の650,000百万円、経常利益が同102.5%増の5,000百万円と期初計画を上方修正しているが、上期の増額分を通期で上乗せしただけで、下期だけで見ると期初計画を据え置いたままとなっている。市場環境の見通しが不透明なためだが、10月以降も売上げ状況は順調に推移していることから、通期業績も計画を上回る可能性は高いと弊社では見ている。 中期計画の達成も視野に入るなかで、今後の成長に向けた取り組みも進めていく。自社PB商品である「アドグッド」商品の開発強化や新規商材の取扱い開始に向けた体制整備、中国で引き合いが活発化している越境EC事業での取り組み、日々収集される販売データを使った取引先メーカーへの情報サービス提供などだ。また、タイの合弁先企業との連携強化も進めていく。これら事業が成長していけば、同社の業績もさらに拡大していくこととなろう。 株主還元として、2016年3月期の1株当たり配当金は実質前期比横ばいの50円(中間配当25円期末配当25円)を予定している。配当性向の水準としては35%程度を目安としており、業績が上振れすれば増配も期待される。また、株主優待制度では100株以上保有の株主に対して1,000円相当のQUOカードを3月末と9月末の年2回進呈している。 ■Check Point ・16/3期2Qは増収、利益は大幅増益となる ・自社企画開発のPB商品「アドグッド」の強化を進める ・アジアマーケットへの進出とネット流通市場への展開を進める (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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時価総額 108,351百万円
日用品、化粧品で国内最大級の卸商社。化粧品等のヘルス&ビューティー、ペット・その他部門の売上比率が高い。ドラッグストアなどが主要取引先。化粧品関連商品では店頭提案を強化。26.3期売上高1兆円目標。 記:2024/06/04