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ウィルグループ Research Memo(2):4期連続の増収・増益、売上高、利益とも過去最高を更新

2015/7/9 16:47 FISCO
*16:47JST ウィルグループ Research Memo(2):4期連続の増収・増益、売上高、利益とも過去最高を更新 ■2015年3月期連結決算 (1)概要 ウィルグループ<6089>の2015年3月期連結決算は、売上高が前期比21.6%増の32,586百万円、営業利益が同16.3%増の939百万円、経常利益が同22.7%増の950百万円、当期純利益が同42.5%増の547百万円となった。増収・増益は4期連続、売上高、利益とも創業以来の過去最高を更新した。期初計画比では、売上高が1.0%のわずかな下振れとなったが、営業利益は3.3%、経常利益は3.9%、当期純利益は6.2%の上振れとなった。 売上高では、商品販売のスタッフ派遣及び業務請負を行う「セールスアウトソーシング事業」、コールセンターのオペレーター派遣及びコールセンター業務の請負をする「コールセンターアウトソーシング事業」、製造業における工場などの軽作業の業務スタッフの派遣と業務請負を行う「ファクトリーアウトソーシング事業」の3つの主要セグメントがいずれも2ケタの増収となった。新規事業群である「その他の事業」も大幅な増収を達成した。 人材が資本である同社にとっては、事業拡大とともに人材も拡大する。2015年3月期末の従業員数は前期末比147人増の671人となった。また、同社のビジネスモデルの大きな特長である「ハイブリッド派遣」の中核的な要員となるフィールドサポーターは同4人増の185人となった。なお、ハイブリッド派遣については後に説明する。 一方、営業利益に関しては、セールスアウトソーシング事業とファクトリーアウトソーシング事業が大幅な増益となってけん引役となった一方、コールセンターアウトソーシング事業は微減、その他の事業は赤字となった。なお、営業利益の増益を実現している大きな要因の1つに人材確保のためのコストの抑制があるが、これは同社の重要戦略の1つでもあるため、後の成長戦略で詳しく説明する。 経常利益は、2014年3月期に計上した上場関連費用44.8百万円が9.0百万円に減少したなどの理由から営業利益以上の伸び率を示した。 当期純利益の伸び率が高かったのは、復興特別法人税の廃止などに伴い、税金費用の負担が減少したためである。 以上の結果、売上高営業利益率は前年同期比0.1ポイント減の2.9%となった。ごくわずかとはいえ利益率が低下したのは、介護職派遣事業の先行投資や、海外子会社の買収に伴うのれん負担の増加などによる「その他の事業」の赤字が要因である。主要3事業だけで見ると、利益率は4.2%になる。特殊技能や免許を必要としない分野の派遣会社の営業利益率は1~2%程度が一般的であることから、それと比較すれば、極めて高い水準を確保していると言える。また、その他の事業の赤字は、今後の成長分野として先行投資を意識して行っているためであり、赤字幅に関しては十分なコントロールが行われている。 また、投資家に表明している「中期的に売上高と利益の両面で前期2ケタ増を続ける」という目標が守られたにも関わらず、売上高が社内計画をわずかに下回ったことに対し、同社は厳しい認識を持っているという。アグレッシブな経営姿勢は評価できよう。 以上が業績の概要であるが、以下にセグメント別の業績について説明する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《SF》
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セールスアウトソーシングやコールセンターアウトソーシングなど領域特化型の人材ビジネスを展開。家電量販店への販売員派遣に強み。建設技術者派遣等を強化。26.3期売上高1700億円目標。正社員派遣の拡大図る。 記:2024/05/03