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サン電子 Research Memo(1):拡張現実など情報通信分野の新たな成長市場に参入し成長を加速

2015/7/2 16:46 FISCO
*16:47JST サン電子 Research Memo(1):拡張現実など情報通信分野の新たな成長市場に参入し成長を加速 サン電子<6736>は、情報通信関連事業とエンターテインメント関連事業を2本柱とするIT機器メーカーである。2007年に買収したセレブライト社(イスラエル)が展開する携帯電話関連機器が、米国を中心に急成長している。特に、携帯機器販売店向けに加えて、世界中で需要が拡大している犯罪捜査機関向け(フォレンジック)が足元好調である。厳しい業界環境に置かれているエンターテインメント関連事業に不安材料を抱えるものの、創業時から脈々と受け継がれるベンチャースピリッツと開発力を武器として、導入実績が増えてきたM2M市場のほか、AR(拡張現実)※市場、クラウドビジネス市場など、情報通信分野における新たな成長市場への参入により、成長を加速する方針である。 ※AR(拡張現実)…Augmented Realityの略で、拡張現実のこと。フルCGで現実のような世界をつくるバーチャルリアリティー(仮想現実)とは異なり、現実の光景に様々なデジタル情報を重ね合わせて、現実世界の延長として表示する技術などを指す。 2015年3月期の業績は、売上高が前期比12.5%増の27,347百万円、営業利益が同4.1%増の2,284百万円と増収及び営業増益となった。モバイルデータソリューション事業が事業規模の拡大や円安の影響により大きく伸長した。ただ、営業利益の伸びが緩やかなのは、ホールシステム事業において貸倒引当金繰入額を計上したことが利益を圧迫した。したがって、一時的なコスト要因を除けば、計画を上回る着地とみていいだろう。特に、同社が注力している情報通信分野については、新規事業への積極投資を含めて順調に進展している。 2016年3月期の業績予想について同社は、売上高を前期比0.6%増の27,500百万円、営業利益を同18.2%増の2,700百万円と増収増益を見込んでおり、売上高は5期連続で過去最高を更新する見通しである。引き続き、モバイルデータソリューション事業がフォレンジックを軸に大きく伸長するとともに、M2M事業やゲームソフト事業も好調に推移する想定となっている。一方、エンターテインメント関連事業は厳しい業界環境を考慮した想定となっている。 同社は、今後の成長戦略として、情報通信関連事業のさらなる強化を掲げている。モバイルデータソリューション事業のリーディングカンパニーとして世界市場の開拓を進めるとともに、新たな成長分野であるM2M市場、AR市場、クラウドビジネス市場の成長を加速するため、M&Aを含めて先進的な技術への積極投資を継続していく方針である。弊社では、同社ならではの革新的なソリューションの発現とその事業化に向けた道筋のほか、収益モデルの転換(ストックビジネスへのシフト)による同社業績への影響等に注目している。 ■Check Point ・モバイルデータソリューション事業の事業規模が拡大 ・売上高は5期連続で過去最高を更新する見通し ・試行錯誤の繰り返しのなかで先見性・柔軟性・創造性を養う (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《RT》
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パチンコ・パチスロ機の企画・開発・製造等を行うエンターテインメント関連事業が主力。モバイルデータトランスファー機器、IoT/M2M向けルータ等も。遊技機ビジネスでは開発タイトル数の拡大などに注力。 記:2024/08/10