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アドバネクス Research Memo(3):中期計画は売上高350億円、営業利益40億円、ROE22%

2015/6/29 17:18 FISCO
*17:21JST アドバネクス Research Memo(3):中期計画は売上高350億円、営業利益40億円、ROE22% ■事業戦略 ○中期経営計画“Breakthrough to 2020” 2015年2月に、2015~2019年度をカバーする中期経営計画“Breakthrough to 2020”を発表した。中期経営計画のテーマは、「金属加工総合メーカーへの挑戦」であり、その骨子は(1)グローバル展開拡大に向けた積極投資、(2)自動車関連市場をコア市場とする成長戦略、(3)自社製品(規格品)の開発強化と売上拡大、(4)M&Aによる技術領域と市場領域の拡大、(5)財務体質の改善と株主還元になる。最終年度となる2020年3月期の数値目標として、連結売上高35,000百万円、営業利益4,000百万円、売上高営業利益率11%、ROE22%を掲げている。 (1)グローバル展開拡大に向けた積極投資 日本は、少子高齢化で内需縮小が見込まれる。主要顧客である自動車メーカーはグローバルサプライを求めることから、アドバネクス<5998>も売上拡大には積極的なグローバル展開が欠かせない。2014年4月にグローバル事業部を立ち上げ、アジア戦略を強化していく。海外では米国、英国、メキシコ、シンガポール、中国(上海、大連、東莞、常州)、ベトナムに製造・販売の拠点を有し、更にインドでも計画している。 今後、ベトナム、インドネシアでの需要拡大に期待している。ベトナムは、北部のハノイ近郊に工場と営業拠点を置き、日系大手OA機器メーカーや自動車部品メーカー向けに精密ばね製品の生産と販売を行ってきた。南部に工場進出している顧客も多いことから、ホーチミン市にも営業拠点を置き、自動車部品メーカー等の新規顧客開拓に努めている。欧州は、大陸の拠点としてチェコへの進出を計画している。また、中南米では、メキシコ(第2工場)やブラジル進出を考えている。自動車関連の需要家から現地進出の要請が来ている。 国際自動車工業連合会(OICA)の過去10年間の国別自動車生産統計を見ると、新興国での成長が著しい。2014年の世界の自動車生産台数は8,975万台と前年比2.6%増加した。日本の生産台数は、977万台と同1.5%増であった。2014年の水準を、日本の生産がピークをつけた2007年と比べると、日本は15.7%の減少となるが、世界は22.5%の増加となる。日本の生産は、2008年9月のリーマン・ショックを契機に大きく落ち込み、円高と生産の海外移管がその後の回復を遅らせた。先進国の市場に成熟感がある一方、国内市場の成長が著しい中国やインドにおける生産が大幅に伸びている。世界の生産台数における中国のシェアは2005年の8.6%から2014年には26.4%へ拡大し、生産台数が2,372万台と2位の米国の1,166万台を大きく引き離した。 同社の地域別売上高(プラスチック事業を除く)は、日本の比率が2014年3月期の44.4%から2016年3月期に40.4%へ、2020年3月期には33.0%へ低下すると予想している。国内売上も増加する予想であるものの、海外売上がそれ以上に拡大する計画を立てている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《YF》
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時価総額 3,526百万円
精密ばね・精密加工品メーカー。自動車関連向け売上比率が高い。デンソーなどが主要取引先。設計から量産まで一貫して行う。点滴等に使用される留置針用ばねで国内トップシェア。国内は自動車向け売上が回復傾向。 記:2024/06/18