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*16:31JST ステップ Research Memo（1）：安定成長が続く見通し、新たな株主優待制度を発表 ステップ<9795>は神奈川県内に特化して小5～高3年生を対象とした学習塾「STEP」を展開している。教師のプロ化による質の高い学習指導に定評があり、県内の公立進学校への合格者数ではトップの実績を誇る。2015年3月末の校舎数は小中学部が115校、高校部が14校、個別指導部が1校の計130校（前期末比+5校）となっている。 2015年9月期第2四半期累計（2014年10月-2015年3月）の業績は、売上高が前年同期比3.8%増、営業利益が同3.2%減と増収減益決算となった。期中平均生徒数は4.7%増と堅調に推移し、売上高はほぼ期初計画どおりとなったが、教師を中心に正社員を増員したことで人件費が増加したほか、新設校の立ち上げ費用増が減益要因となった。 通期業績は売上高が前期比4.0%増の9,471百万円、営業利益が同2.5%増の2,253百万円と期初計画を据え置いている。ただ、今春の新規入会生徒数は想定以上に好調で、3月末時点での生徒数は前年同期比で10.4%増となっている。このため、売上高に関しては会社計画を若干上回ることが予想される。一方、利益面では小中学生部で7月に1校を追加開校するため、期初計画並みの水準となりそうだ。 同社では今後も神奈川県内に特化して新規校舎数を年4～5校のペースで増設していく方針としている。学習塾激戦区と言われる横浜市の東部、北部や川崎市においては空白エリアがまだ多く残っていることから、当面は年率4%前後の安定成長が続くものと予想される。 株主還元策として、従来は配当性向30%を目安に配当を実施してきたが、今回、新たに株主優待制度の導入を発表している。9月末の株主に対して保有株式数に応じてオリジナルQUOカード（1,000～3,000円分）を贈呈すると言うもの。最少単元株主の総投資利回りでみると3%台の水準となる。 ■Check Point ・業界の中でも高い収益性を誇り、収益の安定性も兼ね備える ・期初計画を据え置き、売上高は上振れも ・収益変動リスクの低い配当成長株として注目 （執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲） 《FA》