株～企業情報・おすすめ銘柄

*13:58JST 成長戦略第3弾における注目テーマと注目銘柄（1）：政府が進める成長戦略で最も注目すべき分野は「データヘルス・未病予防」 政府が進める成長戦略で最も注目すべき分野は「データヘルス・未病予防」 日本再興に向けて安倍政権が現在進めている成長戦略は2015年の年央に改訂を予定している。株式市場においても、今回の改訂とこれから政府が実施していく法整備、規制緩和などを含めた成長戦略の方向性について関心が高まっている。 株式市場が特に注目するのは、今後の成長戦略を実現するために実施される政策とその恩恵を享受することができる事業を展開している企業になるだろう。 当社としては現在の少子高齢化を迎えた日本の財政状況、現在の成長戦略の内容、成長戦略に関する今後の検討方針、政府の政策動向を調査した結果、「データヘルス・未病予防」の関連分野が、将来的に最も社会的要請が強まる可能性があり、政府としても成長戦略の中で避けることができないテーマの1つであると考える。 それでは、政府は現時点でどのような成長戦略の改訂を検討しているのか確認していく。 改訂の方針については、2015年1月19日に安倍首相が議長を務める産業競争力会議において「成長戦略進化のための今後の検討方針」（以下、検討方針）という資料が取りまとめられている。当検討方針は、「2015年年央の成長戦略改訂に向けた検討課題を整理したもの」と日本政府は公表している。 また、当検討方針のなかでは、この方針に沿った事項を改訂する成長戦略に反映させていくと断言しているため、当検討方針に掲げられている成長戦略に関するテーマが、改訂される成長戦略を考える上で重要なものとなるだろう。 当検討方針では、成長戦略に関する項目と考えられる「成長市場の創造」は4つのテーマで区分されていて、以下がそのテーマである。 1：社会保障の持続可能性確保と質の高いヘルスケアサービスの成長産業化 2：農林水産業の成長産業化に向けた改革 3：観光促進による経済効果の発現 4：公共施設等運営権方式によるPFI 事業の案件形成等の促進 上記のテーマのなかで、日本政府として優先度が高いテーマとしては「社会保障の持続可能性確保と質の高いヘルスケアサービスの成長産業化」だと当社は考える。その理由としては少子高齢化を迎えた日本の「深刻な財政状況」が挙げられる。 《KS》