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アジュバン Research Memo(1):足元を固めて高成長への再チャレンジを狙う

2015/6/2 16:36 FISCO
*16:36JST アジュバン Research Memo(1):足元を固めて高成長への再チャレンジを狙う アジュバンコスメジャパン<4929>の2015年3月期決算は期初予想を下回って着地した。業績未達の要因は大きく2つある。1つは主力事業のスキンケア、ヘアケア製品について、非正規流通品の問題で、業績面で大きなダメージを被ったということだ。もう1つは中期成長のためのチャレンジとして新規参入を果たしたカラー剤事業が、計画に対して未達となったことだ。 しかしながら、弊社では、同社の現状及び今後の見通しについて悲観は不要であると考えている。非正規流通の問題は、その影響を軽視できないが、同社製品の競争力という本質的な部分では何ら変化は起こっていないということが理由の1つである。非正規流通排除の方策は固まっている。カラー剤や海外展開での遅れという点については、当初の事業計画が挑戦的過ぎた結果であり、中期的に同社の業績をけん引するだけの潜在成長力の強さを2015年3月期決算から確認することができたというのがもう1つの理由である。 同社の中長期的な成長性について弊社の見方は従来から不変であるが、足元の業績面で一旦の踊り場を迎えることは受け入れなければならないとみている。同社は2016年3月期からの3ヶ年中期経営計画の業績目標を引き下げている。この3ヶ年中期経営計画の最初の2年間は、同社が成長性を回復するための足場固めの期間であると弊社ではみている。この期間に非正規流通対策、営業力強化、カラー剤事業の育成、海外事業の確立などをやり遂げることができれば、2018年3月期前後からは再び成長軌道に戻り、収益性の面でも売上高営業利益率20%を回復してくることは十分可能だろう。 2015年3月期の決算に反応する形で、株価は調整された。2016年3月期も会社予想では増収減益となっているが、株価調整の結果、同業他社比較では株価バリュエーション面での相対的な割安感が強くなってきている。また同社は、2015年3月期は前期比2円増配の24円配を行い、2016年3月期も24円配を計画するなど、株主還元を重視する姿勢にブレがない。こうした点も同社を評価するポイントになってこよう。 ■Check Point ・安心・安全な自然派化粧品で高い評価 ・非正規流通の対応とカラー剤事業の進展が新中計成否のポイント ・株価バリュエーションは割安な水準 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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理美容室やエステなどサロン向け化粧品メーカー。自然派化粧品をサロンでカウンセリング販売する。ヘアケア、スキンケアが柱。理美容専売事業、EC事業等も展開。アジュバンサロンのサポート強化などに取り組む。 記:2024/05/12