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テクノスジャパン<3666>政府の成長戦略を控え「データヘルス」「自動運転」に関心

2015/6/2 9:32 FISCO
*09:32JST テクノスジャパン<3666>政府の成長戦略を控え「データヘルス」「自動運転」に関心 ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』6月1日放送において、テクノスジャパン<3666>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■事業概要 ICT活用をサポートするコンサルティング領域を事業の主要ドメインとし、第1の柱であるERPビジネス(統合基幹業務システム)と第2の柱として事業展開を加速させているビッグデータ解析ビジネスをもとに、両者のシナジーを発揮することで、トップクラスのICTコンサルティングカンパニーを目指している。 ■足元の業績 2015年3月期については、売上高が前期比2.1%減の40.93億円、営業利益が同13.6%増の4.43億円、経常利益が同13.6%増の4.62億円、純利益が同17.4%増の2.86億円だった。4月15日に利益計画を上方修正していたが、これに沿った着地になっている。経常利益は上場来最高となった。 ■16年3月期について 16年3月期については、売上高が前期比12.7%増の46.14億円、営業利益が同13.0%増の5.00億円、経常利益が同9.2%増の5.04億円、純利益が同16.1%増の3.31億円を見込んでいる。上場来最高の経常利益、業界最高水準の利益率を維持する。同社は引き続き既存顧客の深耕と新規顧客の開拓とともに、既存のERP事業に加え、ビッグデータ・IoT関連ビジネスの拡大に尽力する。 配当については現時点では16年3月期は未定だが、同社は配当方針として、17年3月期までは連結当期純利益額の80%以上を期末配当金として還元する方針であることから、業績予想数値から推測すると増配となる可能性が高い。 ■注目ポイント 現在ビッグデータ事業を第2軸として推進中。関連会社のテクノスデータサイエンス・マーケティング(TDSM)が人工知能(AI)製品「scorobo」を提供、さらにNLP機能を搭載した人工知能製品「Netbase」の総代理店でもあり、AIラインナップを充実させていく。将来的な事業の拡大・収益貢献を見据えた人材の確保・育成、自社製品「scorobo」(人工知能搭載予測システム)の開発など、積極的に先行投資を行い、事業基盤の確立に注力。 「scorobo」ブランドは、CRM データ解析を通じた顧客開拓率向上や、IoT データ解析を通じた機器故障の予兆検知精度向上、さらに健康医療データ解析を通じたデータヘルス計画推進の展開も可能となる全業務対応型「Omni-scorobo」として提供を始めた。また自動運転技術やセンシングソリューション技術を保有するZMPとの資本提携により、両社の技術を介した独自解析プラットフォームの提供を進める。 「データヘルス」 政府は、カルテや診療報酬明細(レセプト)などの医療情報に番号制度を導入する方針を正式に決めたと報じられている。マイナンバーのシステムと医療関連のシステムを連動させる仕組みを、2018年度から段階導入すると伝えられている。 また「データヘルス」と呼ばれる、医療・健診データの分析を基にした健康増進に注目。増大する一方の社会保障費を抑制することは政府において喫緊の大きな課題であり、この課題解決を成長戦略に盛り込むことで、社会的・政治的な関心を引き続き現政権に集めたいとの思惑が働くと予想する。さらには、健康・長寿は国民の最大の関心事の1つであり、この点においても健康増進は中長期的に大きな投資テーマとなりうる。 データヘルスとは、「データ分析に基づくヘルスケア(健康維持・健康増進)」のことを言う。具体的には、健康保険組合が、健康診査や診療報酬明細書(レセプト)など大量のデータ(ビッグデータ)を統合・分析することによって、健康保険事業を効率化することであり、「医療版ビッグデータ」と考えても良いだろう。 「自動運転」 TDSMが、ZMPと資本提携。ZMPは自動運転技術やセンシングソリューション技術を保有しており、TDSMの解析技術とZMPの製品開発技術のシナジー効果で、新たなソリューション製品の開発を行う。 ZMPは非上場企業だが、同社の持つ自動運転技術は各企業からの関心も高く、ソニー<6758>や米インテルなども出資する注目企業。今後両社はロボット化されたさまざまなモノから得られるビッグデータを、TDSMのデータ解析技術によって活用する新たなソリューション製品を開発する。 政府の成長戦略では「自動運転」が柱となるほか、ZMPの上場といった思惑等も関連銘柄として材料視されやすい。 ■株価動向 4月下旬からの急伸により、これまでの1200-1400円レベルでの水準から一気に3000円台に切り上がっていた。5月8日高値3640円をピークに調整が続いていたが、下値の堅さ、上昇する25日線が支持線として意識されるなか、三角もち合いを形成。ここにきて煮詰まり感が台頭するなか、もち合いを上放れる格好をみせてきている。 高値更新となれば短期筋の資金回転が利いてくることもあり、今後トレンドが強まる展開を想定したい。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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独SAP製ERPの導入支援、米セールスフォース製CRMの導入支援等を手掛ける。企業のDX推進に向けたソリューション提供に強み。テラスカイと資本業務提携。CRMは大企業向けソリューションの強化等に注力。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
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時価総額 17,171,641百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29