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ダイヤモンドダイニング Research Memo(3):高収益ブランドの出店を拡大、全国展開にも積極的に取り組む

2015/5/28 15:40 FISCO
*15:41JST ダイヤモンドダイニング Research Memo(3):高収益ブランドの出店を拡大、全国展開にも積極的に取り組む ■事業概要 (2)沿革 同社創業の発端は、現代表取締役社長の松村厚久(まつむらあつひさ)氏が、学生時代にレストランチェーンでアルバイトを経験したことをきっかけに、自ら飲食事業の立ち上げを志したところにさかのぼる。 低価格帯の飲食店を経験した一方で、高級エンターテイメントサービス業を経験するべくディスコ運営会社に就職。最終的に2店舗の店長を任されたが、ディスコブームの陰りもあり、当初の志である飲食店開業の準備を開始する。だが独立に当たって必要な開業資金を貸し出してくれる金融機関がなく、まずは比較的開業のハードルが低い(低資金で始められる)日焼けサロン店から開始した。当時、日焼けサロンが流行していたが店舗環境は悪く、そこにサービスを整えた店舗を投入したことで利用者の支持を獲得した。日焼けサロン店開業に当たり、1996年に設立した(有)エイアンドワイビューティサプライが、同社の前身である(日焼けサロン事業からは2005年に撤退)。 日焼けサロン運営で開業資金と店舗運営のノウハウを蓄えると、2001年6月に、初の飲食店である「VAMPIRE CAFE」(東京都中央区銀座)を開店し、飲食店経営を開始した。2002年12月には、有限会社から株式会社へと組織変更し、商号も「株式会社ダイヤモンドダイニング」に変更した。その後も、「迷宮の国のアリス」や「ベルサイユの豚」など、独自の発想によるコンセプト業態を相次いで出店することで注目を浴び、同社の業績も順調に拡大した。2007年には大阪証券取引所ヘラクレス市場(現東京証券取引所JASDAQ市場)に上場。同社の卓越した業態開発力やエンターテイメント性を活かしたマルチコンセプト戦略(徹底した個店主義)は、チェーン展開による規模拡大と効率性追求が一般的となっていた当時の居酒屋業界においては異色の存在であったと言える。 一方、M&Aにも積極的に取り組んでおり、2008年6月に(株)サンプールを買収、2009年7月には(株)フードスコープから事業を譲り受けるなど順調に規模を拡大し、2010年10月には目標としていた100店舗100業態(100店舗すべてが異なる業態)を達成した。また、2011年6月には(株)バグースを買収してアミューズメント事業にも参入すると、同年10月には米国子会社を設立し、同年11月にハワイの日本食レストランを買収して海外進出も果たした。 ここまで順調に成長を続けてきた同社であったが、2011年2月期頃から人気ブランドの勢いに陰りが見え始めたことなどを背景として業績は一度、足踏み状態に陥る。同社は、これまでの徹底した個店主義(マルチコンセプト戦略)にチェーン展開の強み(マルチブランド戦略)を融合、両戦略を活用した独自のブランドマネジメント制を推進し、2013年3月から同年5月にかけて抜本的なブランド集約及び統合を実施した。その一方で、2013年2月に「焼鶏 しの田」(日本一高い焼き鳥店)、同年4月に「1967」(「もっと遊べ、大人たち」をコンセプトとする高級ラウンジ)など、同社フラグシップ店舗も出店しており、メリハリの効いた事業展開を行っている。 ダイヤモンドダイニング<3073>は、2015年2月期を今後の成長に向けた発射台として位置付け、2014年2月期に集約した高収益ブランドの出店拡大のほか、海外展開にも積極的に取り込んでいる。2014年4月には「KOMARS F&B PTE.LTD.(シンガポール)」(現:Diamond Dining Singapore Pte.Ltd.)を買収し、東南アジア圏での事業展開の足掛かりとする方針である。また、2014年12月には、Diamond Wedding LLC.(米国デラウェア州)を設立するとともに、ハワイでウェディング事業を展開しているKNG Corporationから、ハワイウェディング事業に関する権利及び関連資産等を譲り受け、飲食事業とのシナジー効果が期待できるウェディング事業への本格参入に向けて第一歩を踏み出した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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ダイヤモンドダイニング、エスエルディー、湘南レーベル等を傘下に収める持株会社。飲食・アミューズメント事業、ホテル・不動産事業を展開。カプセルホテルは営業を再開。26.2期営業利益40億円を目指す。 記:2024/04/30