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ジャストプランニング<4287>市場環境に追い風が吹き始める

2015/5/11 13:48 FISCO
*13:48JST ジャストプランニング<4287>市場環境に追い風が吹き始める ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』5月7日放送において、ジャストプランニング<4287>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■会社概要 外食業界向けに売上、仕入、勤怠管理などを行うASP サービス「まかせてネット」を提供している。契約店舗数は2015 年1 月末で4,733 店舗と過去最高水準に。「まかせてタッチ」や公共料金価格適正化診断サービスなど付加価値サービスの提供により、ARPUエーアールピーユー(アープ)(1 店舗当たりの平均売上高) の引き上げを図り、更なる収益拡大を目指している。 ■事業概要 同社の事業は、ASP 事業、システムソリューション事業、物流ソリューション事業、その他事業という4 つの事業セグメントに区分されている。2015年1月期における事業セグメント別の構成比は、ASP 事業が売上高の49.0%、売上総利益の80.8% を占める収益柱となっている。 (1)ASP 事業 ASP 事業は、インターネットを介して売上、仕入、勤怠管理など店舗運営をしていくうえで必要な業務用ソフトを利用できるサービス、「まかせてネット」が主力となっている。主な顧客は、20 ~ 50 店舗のチェーン展開をしている中小規模の外食企業である。「まかせてネット」を導入することで、顧客企業は店舗の経営状況を迅速、かつ低コストで収集・管理・分析することが可能となる。 競合企業としては、アルファクス・フード・システム<3814>、日立システムズ、アスピットなど同規模クラスの企業が存在する。このうち、アルファクス・フード・システムの契約数は、2014 年9 月末時点で7,039 店舗(282 社) と同社を上回って業界トップの水準となっている。 また、外食企業向けのASP サービスとしては、インフォマート<2492> も受発注サービスを行っており、一部サービスが重複している。ただ、インフォマートは主に売り手側(食品卸会社向け)のサービスをメインとしている。このため、顧客が重複する場合は互いにシステム連携を行うなど良好な関係を構築している。 (2)システムソリューション事業 システムソリューション事業は、主にASP 契約企業の店舗に導入するPOS システムやオーダーエントリーシステムなど各種端末機器の販売や設定・メンテナンス収入などから構成されている。ただ、ASP サービスを新規契約した場合でも、既に店舗に端末機器が設置されている場合は買い替える必要がないため、ASP 事業との売上の連動性は低い。また、端末機器に関しては仕入販売となるため、利益率も相対的に低くなっている。 (3)物流ソリューション事業 物流ソリューション事業は、子会社のサクセスウェイで展開する事業である。主に外食企業向けの物流ソリューションやマーチャンダイズソリューション、本部業務代行サービスなどを展開している。現在は、労働集約型である物流業務代行サービスが売上の大半を占めていることもあり、売上高総利益率で15% 前後と他の事業と比較して低位で推移している。 今後は収益性の向上を進めるため、ジャストプランニングで開発した物流管理のASP サービス「ロジロジシステム」(契約店舗数は約400 店舗) の拡販を進めていく戦略となっている。 (4)その他事業 その他事業では、店舗運営ノウハウを学ぶ社員研修の場として外食店舗1 店舗(居酒屋) を運営しているほか、2014 年10 月に福岡県のゴルフバー1 店舗を譲受している。また、2015 年2 月より栃木県那須エリアで太陽光発電事業を開始している。いずれの事業も子会社のJP パワーで運営している。 ■2015 年1 月期業績概要 2015 年1 月期の連結業績は、売上高が前期比1.0% 増の1,851百万円、営業利益が同4.8% 増の443 百万円、経常利益が同1.7% 減の413 百万円、当期純利益が同67.7% 減の220 百万円となった。 ASP 事業における契約店舗数の増加や物流ソリューション事業の好調により、売上高、営業利益ともに前期比で増加したが、営業外で持分投資損失が7 百万円から34 百万円に拡大したことを主因に、経常利益段階では減益となった。また、当期純利益は、前期に計上した投資有価証券売却益704 百万円(デジタルガレージ<4819> との業務資本提携解消によるもの) がなくなったことに加え、太陽光発電設備にかかる未収入金(山梨県の案件の中止に伴う太陽光設備の売却を予定) を貸倒引当金として65 百万円計上したことで2 ケタ減益となった。 ■2016 年1 月期業績見通し 2016 年1 月期の連結業績は、売上高が前期比18.8% 増の2,200 百万円、営業利益が同16.0% 増の515 百万円、経常利益が同24.6% 増の515 百万円、当期純利益が同40.1% 増の309 百万円と成長が加速する見通しだ。「まかせてタッチ」の本格サービス開始などによるASP 事業の拡大に加えて、物流ソリューション事業や新たに開始した太陽光発電事業が増収増益要因となる。経常利益は持分法投資損益の改善により、また、当期純利益は特別損益の改善により、それぞれ営業利益よりも増益率は高くなる見通し。 外食業界は国内景気の緩やかな回復が続くなかで、全体の店舗数も増加基調に転じてきており、同社を取り巻く市場環境も少しずつ追い風が吹き始めている。引き続き競合状況は厳しいものの、同社は従来の強みであった「サポート力」に加えて、新サービスの導入によってARPU (1 店舗当たりの平均売上高)の上昇を、また、事業提携などによる販売チャネルの拡充によって新規顧客の開拓を進め、収益拡大ペースを加速化していく戦略。 ■株主還元策 株主還元策として同社では配当による還元を基本方針としている。配当に関しては、将来の事業展開と経営体質の強化のために内部留保を確保しつつ、安定的な配当を継続していくとしている。2015 年1 月期の配当金は18.0 円と前期の20.0 円から2 円の減配となっているが、これは創立20 周年の記念配当2.0 円が剥落したため。2016 年1 月期は18.0 円を予定しているが、配当性向で24.5% と特別利益を計上した2014 年1 月期を除けば30% を下回る水準となるため、業績が計画を上回ってくれば増配される可能性も出てこよう。 ■株価動向 株価は3/18戻り高値754円をピークに調整が続いており、支持線として意識されていた25日線を割り込んでいる。一目均衡表では雲上限に上値を抑えられるなか、雲のねじれ近辺で雲下限を割り込んでおり、シグナルは弱い。一方で、週足形状では13週、26週線ところでの攻防をみせており、押し目拾いのタイミングとなる。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
関連銘柄 4件
2492 東証プライム
325
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+4(1.25%)
時価総額 84,315百万円
外食業界中心に、見積や受注、納品、請求、入金等のBtoBプラットフォームを提供。利用企業数は104万社超。FOOD事業は卸売企業向けサービスが順調。中期経営計画では26.12期売上高200億円目標。 記:2024/06/24
376
10/4 15:00
+4(1.08%)
時価総額 1,496百万円
外食向け基幹業務システムを展開。飲食店経営管理システムで国内トップシェア。自動発注システム等も手掛ける。24.9期1Qは小幅増収。システム機器事業が売上下支え。POSシステムなどの順調な納品が寄与。 記:2024/04/16
4287 東証スタンダード
383
10/4 15:00
-5(-1.29%)
時価総額 4,878百万円
外食業界のコンピュータシステムの開発や販売、店舗システムや本部システムのコンサルティング、各種消耗品の販売を行う。外食以外の需要掘り起こしに注力。24年1月期はASPや物流ソリューションが堅調に推移した。 記:2024/04/15
4819 東証プライム
3,050
10/4 15:00
+15(0.49%)
時価総額 145,174百万円
決済プラットフォーム等のプラットフォームソリューションが柱。スタートアップ投資等も行う。持分法適用関連会社にカカクコム。りそなHDと資本業務提携。決済事業はアライアンス戦略の奏功などで安定成長続く。 記:2024/06/24